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勇者は聖剣に嫌われている

勇者は聖剣に嫌われている

八月十五

おすすめレビュー

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★★★
★11
4人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 早坂知桜
    182件の
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    ★★★ Excellent!!!

    勇者をやめた男と、勇者を目指す少女

    勇者をやめた男と、勇者を目指す少女。
    二人が出会ったときから、静かで苛酷な修行の日々が始まる。

    最初は薪割りや料理といった生活の基礎。
    次第に剣の素振り、座学、魔法の初歩へと進み、少女は少しずつ「勇者らしさ」を身につけていく。
    だが同時に、人を斬る重みや、戦場で迷えば死ぬという厳しさも突き付けられる。

    やがて訪れるのは王都。
    聖女エレン、魔法研究所のリーナ、騎士団長ウォウ――かつての仲間たちとの再会。
    再会は懐かしさだけでなく、彼らの歩んできた道の違いをも照らし出す。
    ときに激突し、ときに手を取り合いながら、師弟と旧友たちの関係は再び結ばれていく。

    修行譚の醍醐味は、一歩ずつ進む姿にある。
    最初は何もできなかった少女が、剣を握り、魔法を操り、仲間と肩を並べていく。
    その過程を丁寧に描くからこそ、ラストの和解と握手に胸が熱くなる。

    • 2025年9月7日 01:09