第3話 初めての戦闘

ここは...どこだ......


そうだ

僕はあの神様に転生させてもらったんだ...

確か転生する種族はランダムだった...

なんの種族に転生したのかな...


そう思いまず手足を動かそうとしてみるが動かせる傾向が一向に見られない

それにさっきからなぜか声が出せない

口もないのかもしれないな


これって人型生物では無いのかな?

自分の姿が見えないからわからないな...

ちょっと前途多難かもしれないなぁ...


っと気を取り直して!

異世界と言えばまずステータスだ


「ステータスオープン」

心の中で唱えてみた。


何も表示されない...

まさかステータスがない世界か?

前世ではたくさんの異世界転生系を読んでいたがステータスがないものもあったなぁ



この手足がない生物は...なんだろう...


手足がないとなると...

生物では無いのかな?

あれ?でもそうなると動けないはずなんだけど今動かせたよな…


うーむとなるとほんとなんの生き物だろう?


近くに池とかないのかな?

自分の姿を確認しないと!


しばらくそこら辺をうろついているよう大きい湖を見つけた


(よし、これで自分がどんな見た目かわかるぞ!!!)


いざ湖を覗いてみるとやはり丸い外見にゼリーのようなやわらかさの生物だった


これって完全にスライムじゃないか...


終わった.........

最弱種族じゃないか...



いや!

まだ希望を捨てちゃダメだ!

神様からの転生特典もあるだろうしそれに確かスライムが魔王になったってアニメがあったぞ...

頑張ればまだきっと強くなれるはず!


そうなったらまずレベル上げだ!

この世界にレベルアップの概念があるか分からないけど...)


まずは手頃の魔物だと思い自分と同じく最弱であると思われるスライムを倒そうと決め現在スライムを探している。


途中ゴブリンと思わしき緑の肌を持った小鬼のようなものがいたが気配を限りなく消してなんとかしのいだ。


(あの時はほんとに死ぬかと思ったよ

何せゴブリンらしき生き物を前にした途端ものすごいプレッシャーと恐怖を感じたのを今でも思い出せる。


っと気をそらせてしまった。

早くスライムを見つけなくては)


そこから10分ほど動き回っていると自分と同じ丸いフォルムの生き物がいた。


(見つけた!

まずはどうやって倒そうか...

おそらく最弱だから子供でも倒せると思うけど...


よし!

当たって砕けろだ!

まずはスライムを誘い出してこの大きい岩に体当たりさせよう!)


作戦も決まったところでスライムに近ずいて見た。

そうするとあと1メートルで触れる所までいったところでスライムが気づいた。


先程感じたゴブリンのような生き物の時に感じたプレッシャーと比べるとマシだが普通の日本人なら感じることがないプレッシャーを感じた。


僕はいじめられていたのかこの程度のプレッシャーだったら問題はない


そう考えているうちにスライムがこちらにゆっくり近ずいてきた。

そのまま少しづつ崖のふもとまで行ったところで止まるとスライムがジャンプをして体当たりをしてくる。


よし!

このままギリギリで避けて岩に当てよう!


そう考えギリギリで避けることに成功しスライムを岩に当てることに成功した。

だが岩に当たった程度で倒せなかったみたいですぐにモゾモゾと動いて復活してしまった。


なっ!1回だけじゃダメなのか?

こうなったら何度でも続けてやる!


スライムの攻撃をかわし岩にぶつけることを繰り返した結果10回ほどでようやく動きが鈍ってきた。

だが同時にこちらの体力もつきかけている。


ハァハァ..

このままだと僕が死んでしまう。

こうなったら一か八か相手も弱ってる事だ自分から体当たりでもして倒すしかない!

名ずけて当たって砕けろ作戦!!!


そう考え自分が出せる精一杯のスピードでスライムに体当たりを行った。

そうするとスライムの体が水風船が破裂したように周りに飛び散った。

そのまま勢いが収まらず岩に激突してしまった。


うっ...

少し痛い...けどやっと倒せた......


初戦闘..キツかった.....



すると突然【レベルアップしました】

と頭の中に直接声が響いてきた




 

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