女子高生の白雪さんと成人男性の和樹さんとの優しい恋愛。
ラブストーリーに有りがちなジェットコースター的展開は無く、二人の心の交流が優しく静かに流れて行きます。
そのため、二人の心の流れもとても密に伝わってくるので、白雪さんにも和樹さんにも深く感情移入することができて、自然に二人を応援できるのが素晴らしい……
二人の間には障害もあるんだろうな……と感じさせますが、それでも秘密の小さな世界にも思える、この優しく心地良い静けさを損なうものではないです。
個人的には雨の日に、紅茶を飲みながら一人静かに楽しみたい。
そんな作品です。
ぜひラブストーリーが好きな人ほど読んで頂きたい名作です。
恋愛というよりは家族愛といいますか。
疑似家族のような、お互いに一緒にいるとホッと出来る――そんな、ほんわりと暖かい関係を少しづつ少しづつ育んで行くお話です。
しかしヒロインの白雪は高校を卒業すると間もなく、政略結婚させられることが決まっているようで……。
和樹にとっては年齢差や世間体がありますし、白雪には家の事情があります。
お互いにお互いのことを思うがゆえにある種のラインを引いていて、そこから一歩踏み出せない感じがとてももどかしくもあり、この作品を美しく見せている要因でもあると思います。
この幸せな時間を失いたくないと願う白雪の想いがどうなっていくのか、見守りたいと思います。