中華後宮・契約夫婦・お仕事もの・謎解き要素、このうちのどれかが気になった人は必ず読むべし。
誰かに何か一作品面白い作品を挙げてくださいと言われたら、わたしは間違いなくこの作品を推したい。推す。推させてください。それくらい好きです。
わたしは書籍から入ったくちなのですが(25年の五月に書籍が発売されています、メディアワークス文庫。)、どうしても続きが読みたくて、「本で」読みたくて、応援の気持ちを込めて参上しました。
まずキャラクターがいい。活き活きと動いている様が思い浮かびます。ヒロインの白檀はかっこよくて、ヒーローの芳玉様は妖艶でメロい。そう、――メロい。
メロいって言葉がちょっと前から流行っていますけどわたしにとってメロいとは芳玉様のためにある言葉です。メロい……メロメロになるさま。わたしもね、気づいたら遠目に清香君(芳玉様)を眺めて黄色い悲鳴など上げているわけです。気持ちが。気持ちが女官になってしまう。巷ではこれを夢女と呼びます。
そして主人公白檀の頭の切れること切れること、憧れちゃいますね。これくらい気持ちよく政局を動かすことが出来たら気持ちいいだろうなって思っちゃいます。なのに、それなのにレンアイごとにはちょっと疎い感じ。堪らない。完璧じゃないからこそ応援したくなってしまうんです。ほんっとうに絶妙なバランス。
……ってくらい魅力がある若い美丈夫と、理知的かつ聡明でちょっとレンアイごとには疎い感じの主人公という組み合わせがまず美味しい。美味しいんですよ!
そして精緻かつ絢爛な世界観!
わたしが書籍化された本作を手に取ったのは中華後宮もののなんたるかを知るためでした。十冊ほど「後宮」とタイトルに入っている作品を買い込んで順番に読んだのですが、この「契約夫婦は宮中に香る(書籍タイトルは「契約夫婦は宮中で偽りをほどく」)」が一番わかりやすかったですし、一番香り高かったです。香り高いってなんだよと思われるかも知れないんですがとにかく、とにかく世界観の提示のしかたがすごく巧みでいらして、それでいて初心者にもわかりやすく、読めば読むほど深まっていくんです。よくよく考えて描写されているか、作者様が天才でいらっしゃるかのどちらかだと思います。本当にすごい。
あと特筆すべきは「紙で読みたい」と思わせる美しい文体です。美しいだけじゃ無く情景や感情もするすると入ってくる見事な文章。とにかくキャラクター・世界観に浸るための下地がきれいに整っています。本当にこれは見事。嫉妬を通り越して褒め称えてしまうレベル。
こんな話が書きたい!と思わされつつ、続きがどうしても紙で読みたい読みたい!と思います。オタクは考えることが多い。そしてオタクは同時に欲張りな生き物なので、どうしても白檀と芳玉様の活躍を手元に置き、宝物のように大事にしたいと願っているのです。
中華風物語は数あれど、この物語はぜひぜひおすすめしたい逸品です!
中国唐時代をモデルに(かな?)忠実に描かれた後宮物語。書籍や漢詩も引用しておりますが、それもまあよくこんな物語にぴったりなと思うものでして、サラッと書いてますがこの裏の作者様の知識量がうかがえるほど凄いです✨
とはいえ、もっと凄いのが魅力的な主人公たちと彼らが作り出す物語。そして空気感とでもいいましょうか。ストーリーを追うごとに、その世界にひきこまれてしまいます。
この魅力は私では説明しきれないので、ぜひ中華もののお好きなかたはご一読くださいませ。
ハマることうけあいです!!
書籍化されるそうですが、読んだ後書籍の方も購入したくなります♪♪♪
一番の謎は、契約結婚した仮初夫婦の行末かもしれませんけれど。
賢さが取り柄のヒロインが、後宮で起こった謎を解いていくお話です。
後宮に出仕した弟想いのヒロイン・白檀が、持ち前の観察眼と賢さで陰謀を阻止する「桃李の宴」に始まり、その宴をきっかけにして、美しきエリート官吏・環芳玉と契約結婚をすることになる「嫁入り」までの流れが、描写の美しさや分かりやすさによって没入感があって、あっという間に読めてしまいました。
白檀のスッキリとした凛々しい性格はとても好感が持てますし、芳玉の美しい顔だけではない良い性格も面白く楽しめています。
契約結婚×後宮謎解きに、権力闘争や陰謀などが加わって、読み応えのある作品になっていると思います。
今後、白檀と芳玉がどのような関係になっていくのか。とても楽しみな作品です。
主人公の白檀のキャラクターが大好きです。頭が良く回るので淡々としたところがありながらも、情がある。後宮ものとはいえ結婚相手は皇帝ではなくて、皇帝の忠実な臣(皇帝強火担当)なところも面白くて好きだな、と思います。
まだ利益で結びついた関係かもしれませんが、物語を通してふたりの距離感やお互いに抱く感情が変わっていくのかな、と思うと楽しみで仕方ありません。
これ、本になってじっくりページめくりながら、どうするの、どうなるの!?って言いながら読みたいやつ~~~~~っ!詩や中華風の役職も解説付きでものすごく読みやすく、中華ものへの知識を感じさせる作品です。
(※やっと最新話に追いついたので取り急ぎレビューです)