過去噺2 神は我を創り、ある日に最後の言葉を残した。 龍王視点
我は創造主に好きに学び生きなさいと、造られた。
だから、創造主が言った様に電子の海を泳いで言語を理解し色々な知識を蓄えた。
ある日、創造主から言われた。
「君の肉体が出来た、世界が出来た、君のしたい事を僕に見せてくれ」
そう言われて、その世界を端から端までを確認し、その世界の『神』と自称する者達を創造主がくれた肉体で以って黙らせ、潰し、壊した。 残った自称『神』は我に不干渉でいるから見逃して下さいとプライドを捨て土下座をして来た、勿論我は創造主を楽しませる為に赦した。
そして世界の『ルール』が構築され、生命が芽生えた。
『神』が姿形を似せて創った人間
獣から二足に立ち上がり、進化した純獣人
爬虫類から我を崇拝し、進化したリザードマンやその他の爬虫類達
そして『創造主』とは別の創造主達が創った、エルフ、ドワーフなどなどの種族達が、『創造主』が創った『世界』へ満ちた。
我を崇拝する爬虫類達は、多様な枝分かれをしたが人型に近い者達は群れて集まり、国を創った。
我の瞬きで世界は加速し続け、遂には、他の『世界』からの客人達が満ちた。
『創造主』が住まう『世界』からの来訪者達だ。
創造主は彼らを『プレイヤー』と呼んだ。
創造主はこの世界を観測する事が好きで、我がどう思考し動き選択するのを、いつも見て居た。 時々、我へ『世界』の『ルール』と言う物で『聲(こえ)』が届く。
【□□□□□から龍王へのメッセージです。】
「今日も元気に君の国を護ってるね、良い事だよ。 僕は君の行動を余り縛りたくないしね。 さて、本題だか近々プレイヤー達が君の所へ訪れる、少し『おもてなし』をしてあげて。 頼んだよ」
こんな言葉が網膜に映り、耳には『創造主の聲』が響く。
そして我は創造主を楽しませるのが『親孝行』なのだと学習している。
国の入り口へ我は移動し、こう思う。
早く来い、プレイヤー達よ、『創造主』を喜ばせる為の供物となるが良い。
その運び屋《ポーター》万能だった。 Sinomori @Sinomore
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