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  •  一日置いて考えてから感想を書いています。

     人が「人間」を語る時、「人間って言うのはこういうものだろ」と言う時、おそらく実際の人間より、もう少しだけ理想的な人間像を思い浮かべているのだろうと思います。
     この話のアンドロイドは、恐らく刑罰で記憶を消された上でドロイドに人格だけ移植されて、人類の奴隷として扱き使われている。その上で自認がロボット。そのロボットから見た人間への愛憎……「憎」ばかりにも聞こえますが、最後まで読んだ後だと失くしてしまった「人間性」というものに憧憬もあったのだろうなと想像します。
     そういう構図の話なのに、その人間が一切登場しない……敢えて言えば、タイトルを経由して読者のみが、ドロイド達が愛憎を向けていた人間というのが、非常に面白くよく出来た構図だなと思いました。

    作者からの返信

    ご感想、ありがとうございます。

    『人が「人間」を語る時、「人間って言うのはこういうものだろ」と言う時、おそらく実際の人間より、もう少しだけ理想的な人間像を思い浮かべているのだろうと思います。』

    失ったものをことさらに美化するのは、人間のどうしようもない性のようなものだと私は捉えています。美化のしすぎで鼻白むこともあれば、かえって後ろ暗い面に惹かれることもあるかもしれません。

    船倉にひそむ彼らが、わざわざリスクを冒してまで人間相手にコソ泥を働いていたのも、その反逆行為の根底には、(記憶を処理してもなお消せなかった)生身の人間に対する強い羨望があったのかもしれないと、ご感想を拝読して改めて思いを巡らせました。
    そもそも、アンドロイドである彼らの「人間に対するささやかな反逆」という行為自体、彼らの人間性が無意識に発露したものだったのかもしれません。

    彼の独白は、はたして人間側にどう映るか。
    それはタイトルの通り、お読みくださった方々がボタンを押した当事者となって、それぞれの考えを巡らせてくれたらとても嬉しいな、と思っています。
    丁寧に読み解いてくださり、とても嬉しいです。