無理やり課題図書を読まされて本が嫌いになった。
ご自身がそうだという方、あるいは見知った方にそういう方がいた、という方、いらっしゃるのではないのでしょうか?
本作は算数(数学)のお話なのですが、あえて。
私自身、高校入試のために塾でどれだけ居残り&マンツーマンで教えてもらっても、
100点中50点を超えたことは一度もなかった人なので(丁寧に教えてもらったんですけどね💦全力でやって、最低で19点でした💦)、主人公・帆月ちゃんの気持ちには共鳴することしかり。
そんな自分に、遅ればせながら読ませてあげたい作品です。
うん、率直に言って羨ましい。あと、カッコよかったです帆月ちゃん。
もう、その一言に尽きる。
ちなみに前述の私は大学に入学してから、目指す資格取得には統計学Ⅰ~Ⅲを修了することが必須という作中での「怪物」のような目に遭遇し、逃げ伸び・・・・・・ではなく、なんとか正面から乗り切りました。
ヤ〇ザみたいな先生に0時限目をお願いした結果ですが、自分にさしで依頼しに来たのを買ってくれ、何だかんだ気長に根気よく付き合っていただいた成果だと思っています。
機会って大事。体験って、もっと大事。
できることなら、こんな体験を! 本作、とっても楽しい時間でした!
算数が、数学が、特別にできない。
実際に身につまされる人もきっと多いはず。
それだけならまだしも、苦手を馬鹿にしてくる相手が現れてきたら本当に悔しいですよね。
そういう凄く身近に思えることがファンタジーに絡んだお話です。
学生の時読んでいたら、算数の好感度上がったかも、と思えました。成績は、まあ、ともかくとして。
後半の計算式は、解き方どうだったっけ…と焦ったり、教室にいた懐かしい頃の空気がよぎったりしながらも、スカッとする気持ちの良いお話なので大人の方でもおすすめ。
完全に異世界に行ってしまう型のファンタジーを浴びすぎている方などは、かなり新鮮に感じられるのでは、と思いました。
『算数』と『ギルド』というあまり親和性のない単語の組み合わせに惹かれて頁を捲ってみれば、これまた現代ファンタジーと異世界ファンタジーが融合したような新しい物語に出迎えられた。
作中の算数ギルドは、その名の通り算数の問題を制限時間内に解くことで達成される依頼を通じ、主人公である帆月に極限の、最悪の場合は死に至る危険を冒させるというスパルタっぷりで実質的にはブートキャンプの役割を果たしており、帆月が依頼をこなし着実に学力を上げていくさまが描かれている。
現実にこのようなギルドはないけれど、楽しんで勉強するのがいちばん学力を向上させてくれるということを思い出させてくれる、夢と希望に満ち溢れたスタディファンタジー。
十三歳の少女我妻帆月《あがづまほづき》は、なぜか数学だけが壊滅的に苦手。中学生にして九九さえもあやふや。
下校途中、謎の女性に『ガンバレンバレン』という呪文を寝る時に唱えるように言われ、不審に思いながらもその通りにすると、夢の中にセキセイインコが現れ、算数ギルドへと案内されます。
そこで帆月は、数学ができない原因は強力な呪いのせいであると知らされます。
そしてギルドから依頼を受け、その依頼をこなす際に算数・数学の問題が出題されますが、これを誤答したり制限時間をオーバーしたりすると、最悪の場合身体に直接ダメージが及ぶことがあると知らされます。
一桁の簡単な足し算から連立方程式、球の表面積等々、問題の難易度が上がってゆくも、それでも何とか依頼を達成した帆月は、現実の世界で学校の小テストで満点を取り、いつも因縁を付けてきたクラスメイトに一喝飛ばして撃退します。
主人公の成長も見どころですが、何よりラストがスカッと決まり爽快です。サクサク読めるので、是非ご覧ください。