第47話 配信者
配信を始めて数週間がたった。
登録者も徐々に増えていった。
シン「はい!今日もおつかれちゃん!!」
カチ カチカチ(マウスの音)
シン「ふう、終わったー。あ、そういえば明後日ゲームの大会だ...今日は早めに寝るかー」
シンはのそのそと部屋を動いた。
シン「飯なにしよっかなーー」
すると頭の中をキーンと打ち付けた。
シン「ぐあっ!痛い!痛い!」
聞き取れないようなおぞましい声で語りかけてくる。
まるで呪いのように全身を縛りつけてくる。
シン「なんだ...この感覚...誰か...助け...」
バタンッ
シンは気絶するように倒れた。
夢の中で荒々しく破壊される大地を見ている。
木々が燃え盛り恐らく文明を持つ人達の家が破壊されていた。
その間を逃げ惑う動物のような者と人形の姿の者が交差するように逃げていた。
???「Щ∮ТЯТ (聞き取れない言語)」
シン「は!」
ガバッ(手で頭を抑える)!!シン「はぁはぁはぁ...」
キーンと頭が鳴る。
シン「かはっ、うぅ」
シンの携帯から電話が鳴り響く。
シンはかろうじて携帯を持って出た。
電話の相手は竹島だった。
竹島「大丈夫ですか?シンさん?もう時間が12時過ぎてるけど一向に来ないから心配したよ」
シン「す、すいません。頭が...痛くて...」
シンの右目がズキズキと痛くなった。
まるで斬られたような痛さで支配した。
シン「い、痛い... 頭が...」
竹島「こ、これはまずい状況ですね!今から僕が行くので待っててください!!救急車は呼びますか?」
シン「だ、大丈夫です...呼ぶまでも来るまでもないです。時期に収まります...病気とか怪我ではないですから...」
竹島「そ、そうですか...一応皆とは明日の大会に備えてミーティングとかしていたからその内容を送るね。明日は見学だからコジオさんに言われた通り護衛を宜しくお願いします。では明日」
シン「はい...ありがとうございます。明日はよろしくお願いします」
プツンッ
シン「はぁ...疲れた...まだ頭痛いよ...」
そして落ちるように眠った。
シンの夢の中
ケント「聞こえるかい?シン、ついに奴が動き出した。もうすでに地球の宙域まで迫っている...時間がないから君にまたレーザー転送で武器を送る。共に戦おう、友よ」
チュンチュンッ
シン「は!!はぁはぁ...また夢...でも今日のはなにか変だ...なにか起こるのか...
」
時計を見ると朝の7時になっていた。
シン「そろそろ起きよう。遅れちゃダメだな」
シンは夢のことは気にせずに大会の会場に向かった。
会場にはスポンサーチームや他のチームがずらずらとまとまって待っていた。
竹島「おおー、シンさん!こっちこっち!」
シン「お、おはようございます!」
竹島「昨日は大丈夫かい?なにか怪我でもしたのかい?」
シン「いえ、大丈夫です。変頭痛だと思います」
竹島「そうか、ちゃんと休みなよ。体調崩したら元もないからさ」
シン「ご心配ありがとうございます。気を付けます」
ルーク エリン「さ!今日も一本勝ちするわよ!」
チームメンバー「おお!!」
チームの端にいるミラクルコジオの姿があった。
手招きをしていた。
シン「昨日はすいません」
ミラクルコジオ「いいってことよ。それより体調はどうなの?護衛できるのか?」
シン「ええ、問題ないです。護衛と言っても何をすればいいんですか?」
ミラクルコジオ「まぁここは日本だし物騒なことはないが、変なお客さんや厄介オタクってのが存在してな。たまに危害があったりするんだよ。んで、そいつらを止めるだけの簡単なお仕事だよ」
シン「はい、分かりました。」
ミラクルコジオ「席もすぐにいけるように特等席だよん」
シン「意外とこんなに近いんですね」
ミラクルコジオ「ああ、司会者よりも近いチーム席だからね。なにかあったときのためにね」
会場も満席になり、いよいよ大会が幕を開けた。
スキッティン ザ オーバーワールド 100歳おじいちゃんと孫 @sin0066
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