第1話の主人公・極楽鳥花愛華のキャラクターが最高だ。
デビュー一周年を迎えても同接二桁、収益化もしていない「エリートぼっちVライバー」という設定が、笑えるのに愛着が湧く絶妙なラインだ。「いっそ清々しいのでは?」と自分の過疎っぷりをネタにしながら、「ちゃんと危機感は持ってますんで」と飄々と続ける愛華のキャラクターは、第1話の数行で読者を引き込んでしまう。
少ないながらもリスナーたちのコメントへのリアクションがテンポよく、配信の雰囲気がリアルに伝わってくる。「えー?」「やる気ゼロにしか見えん」というコメントにも涼しい顔でかわす愛華の「他人事感」が、読んでいてとても気持ちいい。
「チャンネルのテコ入れ企画」として選んだのが、シリーズ初のVRMMO——というのも、過疎配信者の必死さと軽さが同居していて上手い。
地道にVライバーを続けながらも飄々としている愛華が、VRMMOでどう輝いていくのか。続きを読む手が止まらない。