ココDEしか食べられない〈限定〉カレー
第18食 赤味噌といったら愛知でしょ:CoCo壱番屋・愛知県名古屋市中区矢場町店
愛知県名古屋市中区の〈矢場町〉のグルメと言えば、その名に「矢場」と入っているように、『矢場とん』が有名かもしれない。
そう、名古屋の「矢場とん」と言えば、名古屋の味噌カツの代名詞なのだが、二月初旬のとある日曜日の夕方、『地下鉄名城線』の「矢場町駅」に降り立った書き手が向かったのは、その『矢場とん』のほぼ真向いに位置している『CoCo壱番屋』(以下、『ココイチ』と表記)の「中区矢場町店」であった。
『ココイチ』のような、日本全国においてフランチャイズ展開しているカレー・ネットワークは、日本中どこでも安心・安定のカレーを味わえるのも確かに魅力の一つかもしれないが、実は『ココイチ』は〈限定メニュー〉の提供も行っているのだ。
『ココイチ』のホーム・ページの「メニュー」を見てみると、「店舗限定メニュー」というボタンがあり、ここをクリックしてみると、かなり多くの店舗で〈限定〉の提供が為されている事が知れる。
例えば、「愛知県」に絞ってみると、画面上には十五種類の限定メニューが提示される。
ここでミソなのは、その限定カレーが、愛知県内の店舗ならばどこでも食べられる、という分けではなく、提供している店で〈しか〉食べられないという点なのだ。
そして、書き手が矢場町に向かったのは、この「矢場町店」でしか提供されていない〈赤みそ〉カレーを食べる事が目的であった。
二〇二五年二月現在、矢場町店にて提供されている限定カレーは三種類あって、それが「名古屋赤みそカレー」と「豚みそカレー」、そして、さらにスペシャルな「名古屋赤みそスペシャルカレー」である。
ちなみに、WEBサイトによると、最後のスペシャルカレーの提供は、二〇二五年の一月から六月までの期間限定となっている。
ちなみに、店に置かれている掲示物によると、矢場町店の限定カレーの第一弾が「名古屋赤みそカレー」、第二弾が「豚みそカレー」とあったので、久方ぶりに矢場町店に足を運んだ書き手は、基本に立ち返って、その第一弾の「名古屋赤みそカレー」を味わう事にした次第である。
この限定カレーの真ん中には、夕焼け色の日の丸のような生卵の黄身が落とされているのだが、これは、「名古屋コーチンの卵」で、ここにも名古屋の特性が認められる。
とはいえ、やはりこの限定メニューの名古屋〈性〉を特徴付けているのは、品名にも入っている「赤味噌」であろう。
赤味噌とは、厳密に言うと、濃い赤みががった茶色をしている〈豆味噌〉の事で、要は、豆麴を使って大豆を発酵させた味噌なのである。この赤味噌といえば、岡崎の八丁味噌が非常に有名なのだが、赤味噌イコール八丁みそではなく、あくまでも、八丁みそは赤味噌の一種で、八丁味噌以外にも愛知には赤味噌があるそうだ。
これは確証はないのだが、ココイチの「赤みそカレー」は、八丁味噌ではない赤味噌を使っているのかもしれない。
実は、注文時に辛さの数値を指定する際に、書き手は「普通」(0)を選び、辛さを上げなかったのだが、それは、赤みそが入ったカレーはかなり辛かったと記憶していたからで、ノーマル・タイプでさえ辛くなっているカレーをさらに辛くすると〈やば〉い事になるかも、と思ったからである。
とまれかくまれ、この矢場町でしか食べられない限定カレーは、あと二種類ある。
これらを味わうのは、次に名古屋を訪れた際の宿題としたい。
〈訪問データ〉
二〇二五年二月九日(日)十八時四十五分
CoCo壱番屋・中区矢場町店:愛知県名古屋市、矢場町駅
名古屋赤みそカレー:一〇九六円(クレカ)
〈ライス三〇〇グラム、辛さ普通、トッピングなし〉
〈参考資料〉
〈WEB〉
「カレーハウスCoCo壱番屋」のポスト(二〇二三年九月二十二日付)、『X』
「店舗限定メニュー」、『カレーハウスCoCo壱番屋』
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