自分にだけ花が見える……という作品はいくつか出会ったが、この物語はひと味違う。
今までそういう物語は恋愛ものであったが、こちらはミステリー要素なのだ。
花は感情であって細かい思考は分からない。推測しなくてはいけない。というところに新しさを見た。
しかも、花の名前→説明みたいなものではなく、ルビとしてくれているので、読み手としては読みやすい。ストレスフリーだ。
そして、何よりも素晴らしかったのが、花で感情を現すことで、言葉とは違う気持ちを現してくれること。登場人物の心の状態が現れることで、こちらの感情が揺さぶられるのだ。
優しくもあり、切なさもある。そして、恋愛やミステリー要素だってある。
これからもこの物語を追いかけ、応援していきたい。
オススメです!
歳のせいでしょうか。最近こってりしたものを食べると、てきめんに翌日の胃腸の調子が悪いです。
それと同じで、こってりな恋愛ものは心の胃がモタれるので、いつもは「恋愛」ジャンルというだけで読むのに二の足を踏んでいるのですが、この作品は薬膳料理のように胃に優しいです。
かと言って、少女小説のようにウブかと言えば違います。
表現が難しいですが、やはり薬膳料理かと。あとはお寺に近いものを感じますね。
西洋のお話ですが、禅に近い感覚。
主人公が物事を俯瞰して登場人物たちに接しているからでしょうか。
でも決して、主人公は冷たいわけじゃないんです。
優しい子だと文章の端々から感じ取れるので。
それに、ミステリー要素も強めで面白かったです。
あと私は花言葉に関して完全に門外漢ですが、それでも雰囲気で楽しめました。