主人公は自他共に認めるような小悪党。でも、小悪党だからこそ回る頭がある。小悪党だからこそ出来る思考がある。小悪党だからこそ取れる行動がある。そしてそれらが事態を打開する思わぬ一手になる。仲間が王道の主人公属性だからこそ、なおさら彼の存在感が引き立ちます。
異世界と表記するのが正しいかはわかりませんが、ファンタジー的な世界で、腕が立たなければなかなか安定して生きるのは難しい。 そんな当たり前のなかで、私利私欲最優先の主人公「ノート・ビル」 最初はとっつき辛く感じるかもしれませんが、確かな魅力をもった主人公ノートの思考や行動を読む中で感じられる作品です。