まずこのお話はスピンオフ作品ですが、そんな事は気にせずに読み始めていただけます。
スピンオフ元の作品を読む事で主人公の人生で1番大きな事件を彼女の視点以外で眺めることができますが、その魅力はきっと読後でも色褪せませんのでご安心ください。
主人公であるエーラちゃんは、取り返しのつかない、誤って自首して罪を償っても許してもらえるかどうかわからない程度の、大きな大きな罪を背負って物語をスタートさせます。そんな彼女とほぼ全く同じ目点と同じ気持ちで、彼女がその罪と、彼女を取り巻く様々な人達と、彼女自身の人生と、どう向き合っていくのかを一緒に追いかけさせてくれるお話です。
一人称の文章というのはこれ程までに本人に近かっただろうかと思うほど、彼女のありのままが大切に丁寧に、文章になって綴られています。思わず親身になってエーラの見方をしたくなりますが、彼女も根っからの善人ではありません。
許されない過ちに心当たりがある方は、是非あなたの罪も一緒に思い出しながら読んで欲しいです。きっと向き合っていけるようになると思います。途中で心が挫けそうになっても、きっと絶対に大丈夫なので、是非最後まで読み進んでください。
帆多丁先生、本当に素敵なエーラちゃんの物語を、最後まで書き上げてくださって、ありがとうございました。私はエーラちゃんのことが最初から大好きでしたが、もっと大好きになりました。