神獣使い〜神獣と歩む冒険ライフ〜

Mにゃん

第一部

第一章 始まり

1話追放

「エンリ=ヒョウガ。お前をこのS級パーティー赤牙せきがから追放する」

その日は土砂降りの雨だった。私は赤牙のリーダー、カズ=アルバンから追放するということを言われた。

「なんでですか?」

「はっ?理由は分かってるだろ。」

カズさんは苛立ちを隠さず吐き捨てる。

「分かりません...」

「分からないなら教えてやろう」

大袈裟にため息をついて

「お前、仲間の金盗んだんだろ。」

「は?」

何言ってんだ、この人?

「違いますが?私じゃありません。」

流石にそう言われるのは心外だ。

「やったやつは大体そう言うんだ。」

「証拠はあるんですか?」

「とにかく仲間に盗みを働くやつはいらん。」

有無を言わさず追放された。

おかしくない?

とりあえずギルドに行くと

「君、追放されたんでしょ。あのS級パーティー赤牙から。」

受付員の人がそう話しかけてきた。

「そうですけど、それが何か?」

なんで知ってるの??

「追放されたのは、君の実力不足のせいでしょ。なのでDランクに落としまーす。」

はぁ?ギルド職員の権限でそれは規定違反だったはずなのに。

「あの?」

「異論は認めませーん。」

「いや、カード返却するので。」

「...え?」

「聞こえてますよね?」

「え?なんでですか??」

さっきのふざけた口調どこいったこの人?

「いや!?困りますよ!?!?」

「ここにいたのはあそこに所属していたから辞めるに辞められなかっただけです。元からここ辞めようと思ってたのでちょうどよかったです。何か問題ありますか?」

「   」

固まっちゃた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神獣使い〜神獣と歩む冒険ライフ〜 Mにゃん @miyuz0961

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ