気づけば、見知らぬ病室。
鏡に映る自分は、美少女小学生――そして記憶が蘇る。
これは乙女ゲーム『妖怪憑きと王子様』の世界。
しかも自分が転生したのは、そのゲームで全ルート死亡確定の親友キャラだった。
ゲーム設定に従えば、将来待っているのはイジメ・凌辱・怨霊化エンド。
恋も家族も未来もすべて失い、ただ死ぬだけの役回り。
でも、そんなのごめんだ。
前世のオタク知識、製作スタッフとしての裏設定、
そして課金チート並みの現実ステータス。
すべてを駆使して、フラグを一つずつ粉砕していく。
死亡回避の鍵は、進学先の変更、親友の恋愛操作、婚約者との全力いちゃラブ、
そして――弟の育成?
これは、
プレイヤーじゃないサブキャラが生き延びる物語。