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  • 先日、方舟を読了した者です。学も文章力も無いので拙い文ですがご勘弁願います。
    方舟を読み終えてから多くの考察サイトやレビューサイトを網羅しましたが、本レビューが1番しっくりきました。
    クライマックスにて柊一は麻衣と残ることを葛藤するが、結局は生存本能に従うシーン。ここで柊一が麻衣を選んでいれば、私はここまで頭痛のする後味を感じることはなかったと思うのです。奥様が悪夢にうなされていたとありましたが、私も読了後から一度悪夢を見ました。それからこの方舟という小説、特に麻衣という存在が脳にこびり付いて頭痛が止まりません。
    私は善人と自称するほど聖人ではありませんが、他人を思いやる人間ではあると自負しています。(極限状態でどうなるかは分かりませんが、、)ただ、麻衣のように閉じ込められた瞬間に計画を立て、裕哉を殺すということは絶対にできません。
    本書は、柊一の視点で進行していますが、その影響もあってか私は麻衣のことを作中で好意的に感じていました。極限状態でも他人を思いやり、生きて帰りたいなと微笑む彼女は、私には魅力的で素敵な女性に映りました。(実際は即断即決で殺人を犯したり、証拠隠滅で首を切り落とす狂人でしたが、、。矢崎が一度岩を落とそうになるのを止めたのも、思いやりではなく、計画が破綻すると焦ったためでした)
    柊一が麻衣に対して、この殺人は彼女に不似合いと感じていましたが、読者である私も全く同じように思っていたのです。
    ただ、おそらく麻衣は殺人に対して特に何も感じていなかったでしょう。どうせ最後は全員死ぬのだから。むしろ、溺死しない3人に対して「楽に死ねて良かったね」とすら感じていたかもしれません。

    善人だと思い込んでいた人間が真犯人というラストはあるあるだと思うのですが、本書においては少し違いました。全員を殺す前提で即計画を実行していたという事実、私が信じていた麻衣の人物像とのギャップに恐怖と不信感が止まらないのです。
    レビューで、登場人物に感情移入があまりできないという声を多く散見しました。確かに理解できるのですが、私は何故か麻衣という存在に惹かれ、恐怖し、絶望しているのです。頭痛で体がだるくなるほどに。

    殴り書きのようなコメントで申し訳ないのですが、そろそろお暇させていただきます。貴方様の感想のおかげで、少しは心の整理ができました。感謝します。
    方舟に関する感想なので最後に一言つけておきます。
    さよなら。