2023年・プロ野球雑談記録

川野遥

2023年・プロ野球全体の展望

 冒頭をどう入るかというのは小説にとってもっとも重要な部分と言えますが、この話に関してはタイトル通りですね。2023年つまり今年のNPBプロ野球の順位予想をしたいと思います(笑

 予想自体はしている年としていない年があるのですが、今年はやってみよう、ということで。

 で、当初Twitterあたりに上げようかと思ったのですが、あれはすぐに履歴が流れてしまうので後から確認するのが大変です。

 となると、「これノベルじゃねえだろ」という突っ込みはありそうですけれど、自分で振り返りやすい形で残しておくにはこちらがいいとなりました。



 予想の前にまずは去年のことを振り返ってみますと、一昨年に引き続いてオリックスバファローズとヤクルト・スワローズが両・リーグを連覇、日本シリーズでも相対することになりました。

 結果はバファローズが昨年の雪辱を果たして久しぶりの日本一を手にしました。決して前評判が高かったわけではない両チームが連覇をした、この点を考えないことには今季の状況も占いにくいでしょう。


 この両チーム、もちろん、山本由伸、吉田正尚、村上宗隆というスター選手がいますけれど、優勝できた最大の要因はチーム全体のマネジメントがうまくできていたということだと思います。


 チーム全体のマネジメントとは何か。

 1990年代くらいまではスタメンが決まっていて、ローテーションと勝つための終盤の継投パターンが確立していて、それで戦っておりました。主力のコンディショニングだけしっかりしていればよかったと言ってもいいでしょう。

 しかし、現代はよりパワーやエネルギーが必要になっており、固定メンバーで一シーズンを戦い抜くというのは容易ではありません。

 チームのメンバーをうまく使いながら、時には一軍・二軍を入れ替えてシーズンを戦っていく、チームマネジメントとはそういうイメージです。


 最たるものが継投でしょう。七回A、八回B、九回はCというようなことを毎日やっていたら、終盤にはパンクして総崩れになるかもしれない。

 巨人は昨年、一昨年と中継ぎ陣が崩壊してしまいましたし、一時期のスワローズも中継ぎがフレッシュな時期は試合になったけど、そうでなくなった途端に連敗コースを歩んでおりました。これらが典型ですね。

 特定の数人だけでは一シーズンを戦い抜くのは厳しく、二軍への入れ替えも含めながらシーズンを戦っていくことが必要となります。バファローズが昨季後半から宇田川投手を使い始めたのがその典型ではありますが、調子の良し悪しを見極めて名前だけではない使い方をしていくということが重要になってきます。

 優勝した両チームはそうした陣容としての戦い方がうまく出来たのではないかと思います。

 更には先発も中10日のようなコンディショニングをしっかりして投げさせていたことも効いておりました。


 この傾向はそう遠くないうちに野手についても及んでくるのではないかと思います。

 昨今、さすがに全イニング出場は荒唐無稽なものとなりつつありますが、「四番として全試合出場」なんかは当然のように期待されるものですね。

 昔堅気の人ですと、「年間通じて出ることで、慣れてくるものだ」という話になるのかもしれません。ただ、昔は相手も年間通じて出ていましたが、今は相手がそうしてくれる保証はないですからね。「無理して全試合出る必要はないし、それはチームにとってマイナスだ」となってくると思います。

 一昨年の佐藤輝明選手が典型例ですが、へばっているのに無理して出させて凡打の山を積み上げてもただフォームが乱れる原因になるだけでしょう。


 昨季と一昨季は新型コロナによる欠場という形で、期せずして野手に関しても使いまわしをしなければならないという状況がありました。

 今季はその制限は撤廃されそうですが、それを差し置いたとしても野手についてもフル出場というのは中々難しくなってきていると思います。


 そうしたことも考慮して、考えていきたいと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る