剣を、操縦桿を手に。正義を胸に抱き、彼女は親愛なる相棒と惑星を駆け巡る

主人公のロクサーナは少し訳ありで故郷を離れた公女。
しかしその強さは並の人間ではなく、彼女はレイピアを片手に華麗に敵を成敗していく戦士でもあります。

ですが、この物語には主人公がもう一人います。それが自律AIを備えたM.O.V.という巨大ロボット…ブリガンダイン=ヴァージルです。
ロクサーナは相棒のヴァージルに乗って戦うことになるのですが、この戦闘が本当に熱いです。単純なバトルシーンとしてのヴァージルの姿はもちろん、コックピットを操作し、指示を出すロクサーナの勇姿…どこをとっても最高の一言に尽きます。

個人的にこの二人の掛け合いがとても好きで、人とロボなのですが近しい親友や恋人なんかと話しているような掛け合いをするんですよね。
ロクサーナはヴァージル相手に普通の人間のように接したり、時に無機物であることを思い出して気づかったり、相棒に翻弄されたり。
一方のヴァージルは真面目にジョークを言ったり、時には厳しいことを言ったりと、完全なロボットでも人でもないAIだからこそのできる会話というのでしょうか。すごく良い距離感で寄り添いあっていると思います。

物語にはロクサーナ達の頑張りによる泥臭さと同時に、全体を通して華やかさがあります。
世界観、そして引き込まれる表現力はSF好きの方はもちろん、どのジャンルが好きな方にもオススメできる作品です。

ぜひロクサーナとヴァージル、そして二人を取り巻く愉快な仲間達による物語をお楽しみください。続きも楽しみにしております。

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