第3話 初めての冒険
まずは、依頼を見てみるか。Gランクの依頼は薬草調達とか、スライム、ゴブリン討伐のような簡単なものがほとんどである。特に何もスキルがない身からすると薬草調達だけで精一杯である。しかし、レベルが上げなけれなあらないと考えるとスライムくらいはやっておきたい。まずは試しにスライム討伐だけでもやっておくか。
「この依頼受けます。」
「はい。伝え忘れてましたが、本来依頼を失敗すると違約金が発生するのですがGランクはそういったものはないのでどんどん挑戦していってください。」
優しいシステムだな。あとやることは武器か。お金なくね?さっきは何とかなったけど反対のポケットとかになんか入ってないか。
てか、服違くね。異世界転生に驚いてそこまで気にする余裕がなかったようだ。鏡を見ると、転生前より随分と若返っているようだし、顔も若干違う。年齢は14~15くらいか、顔は若干アニメのキャラ的な感じにはなっているが、イケメンというわけではない。腰には短剣があったから一応このままで行けそうだな。
スライム討伐のために町を出ていく。始まりの草原って感じがするな、特に目立ったものはなくあたり一面の草原が広がっていた。とりあえずスライム探してみるか。探すこと数十分。いないじゃん、ここら辺は町の近くだからいないんか?町から離れてみるか。
さらに数十分探し続け、ようやく一匹のスライムをみつける。緑のつぶれた球体の形をしており、いかにもって感じである。よし、短剣でやってみるか。
走って近づき短剣で切りつける。「ぼよん」あれ、切れてない。もしかして物理には強い感じですか。立ち尽くしていると、スライムが何かの液体を噴き出してくる。
あまり量はなかったため簡単によけれた。後ろからシューっと何かが焼ける?溶ける?ような音が聞こえた。振り返ると地面の草から煙を上げている。
あーかかったらやばいやつか。スライムのやばさに気づき後ずさりをする。スライムはじりじりを近づいてくる。
まじかと思いながらスライムに背を向けて猛ダッシュする。スライムもはねて、液体をかけながら追いかけてくる。
「しょっぱなからこれかよー!」草原に叫び声が響き渡る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます