第57話 留学するは、無職なり。
中酷が気づき始める。エリートコースが約束された留学生が敬遠さている。2026年の公務員選抜制度から海外留学生が排除されている。資格の内容に国内取得が含まれなければ、列にも並べない。例え、並べても就けるのは公務員ではなく、職員レベルであり出世など望めない。留学生の公務員の道は針の穴から天を覗く事態になっている。公務員は強酸党に忠実でなければならい掟があり、多文化を謳歌した留学生は要らないと言う事だ。勿論、取得権益を維持する強酸党幹部の子息は別枠なのは当たり前だ。中央選抜制で選ばれれば出世が早いが厳格なルールがある。強酸党党員でなければならない。学生会で幹部を務めた経験、奨学金や優秀学生幹部といった称号が必要だ。これらを得るには権力が必要で、結果として親が強酸党幹部でなければ敵わない。学力でなく強い政治的要素が含まれる。留学生は、国内での活動が乏しく、門前払いになると言う事だ。
国際情勢やSNSの使用率が高まり、将来の幹部候補は強酸党に忠実でなければならいの接待条件は留学を行う事で他国の思想を垣間見たスパイと見做すようになってきている。また、反乱分子とも考えられている。日本で東京都知事の小池や小泉の学歴ロンダリングに使われている一年修士は中身がないと批判され、無視されている。
選抜に入るには出身大学が絞られ、受験さえできないケースも起きている。学生が入学時になかったルールだ。留学生の公務員受験で受けられる職種はどんどん下位に下げられている。帰国者の就職選択肢が狭まれている。留学生が働きたいと思う職場は留学生を嫌う傾向にある皮肉な結果を生み出している。優秀な民間企業は強酸党の繋がりが強固であり、ご機嫌伺いのために留学生を敬遠している。優秀な企業の中には新入社員資格から留学生を採用しないと公言するところも少なくない。強酸党に睨まれれば明日がないからだ。
少子化で子供投資が増え、大学の入学者が増えると優秀な人材も増える。国内で賄えるということだ。強酸党にとって広い視野など障壁でしかない。高学歴の供給過剰が中酷では起こっている。まさに不動産事業の成りの果てに酷似している。安くても働きたいが上回り、留学生の価値・賃金はどんどん下がっている。天下の宝刀だった留学生の価値は、腐っても鯛以下になり果てている。
国家動員法がなければ人材不足の国ではウエルカムだが、明日の敵になる者を近くに置く危険が妨げている。
中酷は国内独自のルールが最優先だ。海外での経験は全く役に立たないどころか邪魔者にされる。中酷にとって海外経験な糞の役にも絶たないと言う事だ。企業側からすれば死ぬまで低賃金で働けが通じない、権利ばかり主張する連中だと捉えている。実際、投資銀行の面接で恋人はいるのか、家族は上海で家を買えるのか、違法な事も受け入れられるかとの質問が出るほどだ。
経済は潤っている外見はあるが、高度な産業でも需要と供給バランスが崩壊し、作れば赤字が実態だ。購買意欲の絶対条件が「安い」になり、価格競争が激化し薄利多売どころか持ち出し破綻が主流だ。
中酷で流行っているのは、金儲けできる講座だ。見せかけ体験談は作り物。実際は、破綻への階段を上るか借金地獄に招かれるのが実態だ。
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