第37話 露西亜の「鬼畜」
露西亜は今、潤っている。外部から見れば経済崩壊が確実視されている。このギャップは何だ?そう、戦争特需ってやつだ。正しくは、特需景気だ。国民は本当の露西亜の現状を知らされることなく、桃源郷 露西亜は今、潤っている。外部から見れば経済崩壊が確実視されている。このギャップは何だ?そう、戦争特需ってやつだ。国民は本当の露西亜の現状を知らされることなく、桃源郷気分。国家予算の40%が軍や警察関連に向けられている。医療費や教育費、年金などは三年繰り越しに。なのに国内は好景気に沸いている。
平均賃金は1.5倍に。軍への入隊補助はウハウハの高騰。プチン大統領の支持率は87%。どこが弱体してるのか。日本じゃ石庭政権支持率を23%とか言っているけど実際は一桁台でしょう。物価が高く、米が足りないなら輸出しようって、「はぁあ」って政権だから仕方がない。それに比べて露西亜は、物品の市場価値が上がり、好景気を博する。戦争中だから軍需製品をバンバン作っている。国はそこへ資金をドクドク注ぎ込む。雇用が増えたり、賃金が上がったりと貧困とは懸け離れた生活ぶりだ。
いい例がモスクワの様子だ。和食レストランが大盛況で高級メニューを躊躇うことなく注文。外部から見れば苦しいのでは?は、市民は良くなったと微笑む始末。これでは戦争は止められない。薬物中毒のような状態だ。そこで目立つのが中酷だ。兵器は作れても車は作れない露西亜で人気なのが中酷車だ。欧米諸国が撤退しライバルがいなくなった今ではシェア率70%を超えて、売り上げも倍増中だ。あちらこちらに中酷製品が溢れている。まさかと思うが中酷の偽装食品も蔓延していると近い将来、有毒物質による奇病で多くの露西亜国民が苦しむ事態もあり得る。
プチンの懐柔政策は戦争反対の勢力を鎮静化させている。その一つが住宅政策だ。
年間7000億円を住宅ローン補助に回している。これによってモスクワ市内を中心に高層マンションの建設ラッシュが始まった。ここにも中酷品質と労働力が影響していると二十年後には大惨事が待っているだろう。中酷ではローン一生、物件20年が定説だから、同じ轍を踏むことになるだろう。
今、露西亜を支えているのは、日本の二倍強の18兆円にのぼる軍事費出だ。軍事工場は24時間体制で稼働中。雇用増と賃金アップで手取りが増え、消費が絶好調に。お金、あるあるだ。
外部からすれば、経済危機に陥らせ内部崩壊を企んでいたのに、真逆な結果になるとは皮肉としか言いようがない。外部である欧州や日本は、米国から吹っ掛けられる関税嵐で四苦八苦しているのをみれば笑えない状況だ。
軍事も大切だが国民の生活が大事だと金を使うのが一般的だが、軍事に使いそれが国民を潤すとは、経済崩壊の絵図を引いた者たちは、驚愕しているに違いない。
露西亜の成功?の陰には、兵士を集める甘い汁があった。露西亜の兵士の初年度の年収は日本円で810万円だ。露西亜の平均年収の5倍位に当たる。更に入隊一時金も19万円から450万円位にもなっている。月給8万円の貧しい地域の住民の若者にとっては、夢のような金額だ。命を金で買う。そのお陰で一日千人以上が採用されている。日本の少子化対策にも効果的な政策とも言えなくはない。
モスクワのバブルは、貧困地域や思考が麻痺した若者の命の犠牲の上に成り立っている。兵士の遺族には国からお金が支払われる。遺族はその金で車や家を買い、美味しい物を喰らえる。外部から見れば「鬼畜」そのものだ。
露西亜国民に取って見ず知らずの人が亡くなっても関係ない。今は毎日が楽しい。甘い汁を吸えばもう戻れない。賄賂に裏金は止められないのと同じだ。特異なものに「働かぬ者食うべからず」で生活保護の不正受給やふざけた態度がある。
裏では若者人口が減る一方。これから人手不足になり、企業を起こすにも人手がない状況は牙を剝いている。銀行金利が約21%、輸入規制や経済制裁で材料費が高騰し、負いそれ動けない。
軍事費は上げなければ現状を保てない。上げれば他が足りなくなる。深刻な人手不足に投資不足の末路は火を見るよりも明らかだ。特需景気バブルの崩壊はすぐそこまで迫っているのは確かだ。
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