第10話 金をばら撒く。なくなれば奪え。

 中酷の秀欣平国家主席は、アフリカ諸国にインフラ整備や農業、貿易のほか、共同訓練など軍事分野などで、今後3年間で総額3600億人民元、日本円にして7兆2000億円余りを拠出すると表明し、経済が衰退する中でも、対立するアメリカなどを念頭に、経済協力を通じてグローバル・サウスと呼ばれる国々への影響力を拡大していく姿勢を鮮明にした。

 中酷とアフリカの経済協力を巡っては、途上国が過剰な債務を抱えることで、中国の影響力が増す、「債務のわな」と呼ばれる問題が指摘され、アメリカなどが懸念を強めている。途上国と言うより貧困国。借りるとは笑顔で受け入れるが、そもそも返済する意思は都合よく改竄したデータに基づいた絵に描いた餅。絵である餅は食いたくても食えない。だから、返済できない、しない。

 それでも国際的会議などで一票を持つ諸国を膝元に置いておきたい。国際機関は先進国と後進国、それ以外の国などに区別する必要がある。差別ではなく区別です。物は言いようではない。サッカーにJ1、J2、J3があるように。

 同じステージで話し合うことは出来ても、実行に関しては比較に値しない。園児と大学生が競い合う協議や競技もない。

 怖いのは、実際行うのか知らないが、自国でも汚染水の垂れ流し、放射能の流出で発癌の村や土壌・水質汚染を拡大している原子力を脱炭素を名目に推進しようとしているのが新たな貧民を生み出す結果になる事だ。

 金がなければ他国から奪えばいい。漁業や海底資源、市場シェアを闇バイトでも行うように強引に奪いに行く。特に漁業は、魚の成長など考えず、重いネットを海底に沈めて網の中に入ったものを全てすくう底引き網漁で、漁獲対象でない種の大量漁獲や、浅い海底の破壊で種族の絶滅や次期の漁獲量を大幅に削減させる危機的影響を我が物顔で行っている。

 売り物にならない稚魚は捨てる。これでは来年の収穫など望めない。中酷の川や近海は汚れて食べれる魚を失くしている。そんなのお構いなく、全世界の海に出向き、違法漁業を行い問題視されている。まさに海のギャングだ。

 近い将来、アフリカの漁業を崩壊させ、難病に苦しむ人を多く生み出すに違いない。中酷と関係を持ち喜ぶのは、お偉いさんだけで、国民は豊かな恵みさえも失う未来に気づき、計画倒産を狙うか借りた金は返せないと開き直ってもらいたいものだ。




















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