スピード感と躍動感はさすが。
- ★★ Very Good!!
変身・バトルシーンはスピード感と躍動感があり、緩急の付け方が上手いと感じます。
お人よし系熱血主人公、呆れつつもつき合ってくれるクールなバディ役……と、ヒーローものの王道がしっかり押さえられていますね。
あと、話の導入と区切り方。毎話キリがよく、納得の落としどころで終わっています。
「始め」と「終わり」がスムーズなのは、大したことじゃないように見えて、意外と大事な美点ですよ。
ただ、作者さまこだわりの「特徴あるキャラクター名」は、人を選ぶかもしれません。魅力的な子たちが生き生きと活躍しているのに、ルビがないと名前が覚えられない。
ヒーローものとあって、思わず心の中でキャラクターの名前を叫び応援したくなったのですが……漢字表記の「礼安ちゃん」と読みの「ライアちゃん」、キャラクタービジュアルの三者がうまく結びついてくれず、今ひとつ感情移入できないのです。
顔はよく知ってるのに、どうしても名前を思い出せない知人のよう。これが本当に惜しい、惜しすぎる!
でも、前述の美点には本当に感心させられたので、読んで損はない作品と感じました。
貴重な自信作をご紹介いただき、ありがとうございました。