06 銀色荒野
銀色に染まる荒野
誰もいない
ただ一人もいない
雨が降って潤う
川ができて
緑がおいしげる
けれど誰もいない
生きているものなど誰もいない
銀色の花が咲く
美しく荒野を染め上げる
けれど誰もみない
けれど誰も訪れない
銀色の荒野が仕上がる
美しい絵画の様にできあがる
ようやく誰かがやってくる
ぽつぽつと人がやってくる
銀色の荒野に人があふれる
たくさんの人でそこらじゅうにあふれる
今までの光景が嘘だったかのように
静寂があったなんて嘘だったかのように
「ストーリー」
荒野の地中に毒がある。
人間が住めなくなってしまった。
だから私達は、研究した。
毒を吸い上げて浄化する、銀色の土と植物を。
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