『彩雲華胥』第2作目。
妖や鬼が跋扈する、美しい中華ファンタジーの世界で、無明とびゃくやの旅はさらに進んでいきます。
少しずつ明かされていく、ふたりの前世の記憶。
過酷な運命を呼び寄せると知りながらも、それでも共にあろうとする姿に、胸がぎゅっとなります。
バトルシーンは静と動の緩急が美しく、ミステリー要素も加わって物語の奥行きがさらに増しています。
新たに登場する女性キャラクターも魅力的で、「姐さん、かっこいいです!」と声をかけたくなる存在感。
情緒的な心理描写と、映像が浮かぶような丁寧な筆致。
静かに進んでいくふたりの関係性が、物語の中で確かな光を放っています。
中華ファンタジーや輪廻転生が好きな方。
静かな愛情や強い絆をじっくり味わいたい方に、ぜひ読んでほしいシリーズです。
過酷な運命を背負った主人公、無明とその仲間たちの旅の続き。第二部です。
舞台は新たな土地へ。
陰謀渦巻く朱雀が守護する土地、そして宗主の蓉緋にちょっかいを出される無明!?
運命も無明と白笶の仲もさらに進展する波乱の章。
特に三章の過去編が好きです。
無明、白笶、逢魔の強い絆がぐるりとめぐって今に繋がってくる場面が圧巻。
普段言葉少ない白笶の今までの無明への想い。
変わらず二人が大好きな逢魔の気持ち。
その事実を知ったとき、無明は──
これはぜひ本編で読んでもらいたいです!
第一部と同様、物語も登場人物も悪役もバトルも見どころ満載。
もちろんブロマンス好きな方にはぜひおすすめ!
切なさも過酷さも極まってきます。無明の選ぶ答えや旅の終わり、これからも応援しています!
重要な使命を持って生まれた少年「無明」と、
彼をとりまく人々が織り成す中華ファンタジー、第二部です。
無明くんに課せられた使命は大変重いものですが、
彼の軽やかで明るい性格のおかげで、物語の雰囲気は決して暗くありません。
優しさにあふれ、性根のまっすぐな無明くんが何よりも魅力的です。
こちらの作品はソフトBLに分類されると思うのですが、
普段BLを読まない人、BLの良さが分からない人でも楽しめます。
中華風ファンタジーの情景が美しく、敵も味方も魅力的なキャラクターが数多く登場し、
バトルシーンもかっこいいのです。
今回は冒頭から謎が示され、ミステリー要素もあるので、ぐいぐい引き込まれること間違いなしです。
強大な敵に無明くんがどう立ち向かうのか、
彼の優しさと軽やかさで、うまいこと戦いを避けることもあり、
頭脳戦の様相を呈したストーリーも読み応えばっちりです!