第43話 黒幕
戦略家 ジークベルト・フォン・アインホルンの物語
公立魔導アカデミーは、ヴァルデス公国を守る次世代の戦士たち、
中等部と高等部に別れていて、中等部では十二歳から十四歳まで三年間を初等教育と魔法戦士としての基礎訓練に勤しむ。
公国の貴族と騎士階級の子弟たちは、アカデミー中等部で自分自身の適性と能力を把握して、次の進路を決める。
そして、アカデミー高等部において、
公立魔導アカデミーの三つの学科は、公式には優劣はないとされているが、高価な騎馬や魔道具、魔導兵器を用意できるのは、裕福な貴族の家庭のみであるため、戦場の花形と呼ばれる
これに対して、優れた魔法の能力を持ちながら、出身が下位の貴族、騎士階級、または魔導の才を認められ、平民でありながら、特別に奨学金を受けてアカデミーに通う生徒たちは、
一方、剣術や魔法の才に恵まれず、しかしながら、公立魔導アカデミーに進学して、経歴に最低限の箔を付けたいと考える貴族や騎士、裕福な商人などの子弟は、
いわば、
身分や富貴の問題もあって、
そのような状況の下、
「魔導医科」である。
彼らはまた、座学においても優秀な成績を収めることが常であったから、事実上、貴族の子弟たちで占有されている
公立魔導アカデミーは、剣と魔法で戦う戦士たちを要請する教育機関であるから、高い戦闘能力を有する生徒たちが敬意を払われるのは当然のことであった。
その戦場にあって最前線で戦う者たちにとっても、
これに対して、「魔導医科」に進学する生徒たちには、最初から戦闘力は求められず、安全な後方勤務であることが常であったし、自分の子を危険な戦場に送りたくない貴族や騎士の親たちには人気があった。
戦場に立つ能力を持たない
その魔導医科の生徒がアカデミー卒業後に就職するのが、ヴァルデス公国の「魔導医局」である。
今、二人の神穹姫、アスベル・バウムガルトナーとマリベル・バウムガルトナーが、この「魔導医局」に緊急入院していた。
アスベルは、黒衣の暗殺者が妹のマリベルを狙った魔法の矢を、マリベルを庇って、自ら胸部に被弾してしまった。
魔導の大家であるレオンハルト伯爵家の令嬢であるアデリッサは、アスベルの心臓の上に刻まれた、禍々しい魔力の渦を見て、血相を変えた。
「これは、呪紋だわ…」
妹のマリベルは、暗殺者の魔の手が自分に向かって伸びてきたこと、大事な姉が自分を庇って、暗殺者の矢を胸に受けたこと、怒りに任せて銀の魔導弓アルギュロスを召喚して、暗殺者を射殺したこと、その一連の衝撃で地に倒れ伏してしまった。
バウムガルトナー家の双子は、ラスカリス・アリアトラシュ・ヴァルデスの指示によって、直ちにアカデミー併設の「魔導医局」へ搬送された。
アスベルには、アデリッサ・ド・レオンハルトとともに、「魔導医局」の魔導医たちがアスベルの容態のチェックと「呪紋」の分析に取り掛かっていた。
マリベルに対しても、魔導医たちによる、彼女の体力の回復と精神的なショックへのサポートを行っていた。
二人の病室の周辺をヴァヌヌとザザ・グアルネッリが警戒している。
攻撃魔法を失ったとはいえ、優れた防御魔法を持つヴァヌヌは、何者かを守護するという任務には、ぴったりだった。
また、ヴァヌヌには、自分から離れた位置にいる人間に対して、防御魔法を展開してこれを守る「リモート・プロテクション」というオリジナル魔法があった。
ザザ・グアルネッリは、「魔導医局」の女性看護師に扮装して、「魔導医局」の病舎へ近づく者たちを警戒している。
ザザが女装しているという事は、ゴーレムマスターとして活動しているという事であり、バウムガルトナー家の双子を狙う者は、容赦なく、ザザが創造するゴーレムによって叩き潰されてしまうという事だった。
「こうなると、彼女たちを守ってやれるほどの戦闘力を持ってない自分自身が情けなくなってくる…」
ラスカリス・アリアトラシュが、唇を噛み締めながらそう言った。
ジークベルトは、表情を和らげて主筋にあたる友人に向かって答えた。
「あなたはとてもいい方ですね、ラスカリス・アリアトラシュ殿下」
「おい、
「
ラスカリス・アリアトラシュは、黙したまま、頭を垂れた。
ヴァルデス公国の次期大公位、第三位の継承権を持つラスカリスにとっても、まさに特別な一日であった。
公国にとって最強の兵器である銀の魔導弓アルギュロスの所有者、マリベル・バウムガルトナーが正体不明の暗殺者に狙われたからではない。
ラスカリス自身が、初対面の時からひそかに心を寄せていたアスベル・バウムガルトナーに対して、「君が好きだ」と告白したこと。
そして、同じ日に、アスベルの妹、マリベルから、「私、あなたのことが…」と愛の告白を受けたこと。
ラスカリスの身分を考えれば、公国内のいかなる美女、美少女もその権力によって、我がものとすることが可能であっただろう。
次期大公位の第一継承権を持っている従弟、帝政エフゲニアをバックに持つウラジーミル・ゲルトベルグ・ヴァルデスなどは、「こちらの味方に就くならば、エフゲニア帝国が誇る最高級の美姫を望むだけ、くれてやろう」と彼に持ち掛けたものだ。
この日、自分が愛を告白した少女、アスベル・バウムガルトナー。
そして同じ日に、彼に愛を告げた少女、マリベル・バウムガルトナー。
これから、彼女たちにどう接して行ったらいいのだろう?
この国の至高の権力に近い存在であるとはいえ、ラスカリス・アリアトラシュは多感な十五歳の少年であることに違いはなかった。
「ラスカリス、少し、いいですか」
ジークベルトの言葉に、ラスカリスは物思いから目覚めたらしかった。
「何だ、ジーク」
「ラスカリス・アリアトラシュ殿下、あなたはアイヴォリー・キャッスル内の自室で、ガザーラ・アフメドという女暗殺者に狙われました。ザザ・グアルネッリもまた、義理の姉君と一緒の所、スラムの
「同感だ」
「それだけに、状況はとても危険で切迫しています。あなたの身は、内務省、軍務省から派遣された腕利きの護衛がお守りするでしょうが、どうぞ、決して油断する事のないように」
「ありがとう、ジーク。しかしながら、君とて条件は同じだ。君と君の姉君、メーア殿も、あのエドラー・ヴォルフの襲撃を受けたのだからね。それも、アインホルン侯爵家の本邸でだ」
「そうですね… ですが、エドラー・ヴォルフの一件は、他の事件と意味合いが異なっているように思われます」
「というと」
「エドラーヴォルフが、僕と姉のメーアを襲ったのは、あの男の身勝手な暴走だと思われます。我々の敵も、粗暴で計画性のないエドラー・ヴォルフの自己中心的な行動を持て余しているのではないかと… だから、あいつに暗殺者が向けられたのだと」
「そうだな… ジーク、君は以前、我々の敵の首魁であるらしい人物が接触を図って来ると言ってたね。その後はどうなっている?」
「あれから、連絡はありません。ですが、状況を考えたら、そろそろ、次のコンタクトがある頃かと思っています」
ラスカリス・アリアトラシュは、そのヘイゼルの瞳を向けた。
「ならば、危険に晒されているのは君も同じだ、ジーク。護衛を付けなくてもいいのか? 私から、内務省に話をしてやろうか?」
「ありがとうございます、ラスカリス。ですが、私が護衛に囲まれていては、相手も接触をためらってしまうでしょう。虎穴に入らずんば、虎児を得ずですよ」
「苦労を掛ける、ジーク」
ジークベルトは莞爾と笑った。
「もう一度、申し上げますが… ラスカリス・アリアトラシュ・ヴァルデス殿下、あなたは公国の未来そのものです。あなたがいなくなったら、公国を愛する全ての人間たちの行動が無意味なものになってしまいます。僕たちは、あなたを守るための盾です。だから、何があっても、ご自分の身を守ることを第一にお考え下さい」
「分ったよ、ジーク」
ジークベルトの予感は当たった。
ラスカリス・アリアトラシュと別れてから、小一時間も経った頃、ジークベルトはある小さな異変に見舞われた。
「魔導医局」を後にして、アカデミーの学舎への道を辿ろうとしていたジークベルトの前に、一羽の鴉が舞い降りた。
よく太った鴉であった。
その翼は、水に濡れたかのようにつやつやと輝いている。
鴉は、ジークベルトが歩く方向に付き従うように並び、時には前に回り、黒曜石のような翼を広げて、ジークベルトを威嚇するように宙を舞った。
ジークベルトが、その鴉を訝しく思ったのは、鴉がどのような行動をとろうとも、その目がじっと彼を捉えて離さなかったからだ。
その鴉の目は、白目の中に真っ黒な瞳が浮び、それは全く、人間のそれに酷似していた。
いや、それはまさしく人間の目であった。
仕掛けて来たか…
ジークベルトは、そう直感した。
鴉が嘴に挟んだ何かを木製のベンチに置いた。
一見すると、銀製のアクセサリーに見える、何かの機材であった。
鴉が、嘴を開いて笑った。
「これを耳に付けたまえ、ジークベルト・フォン・アインホルン」
それは、これまで何回か、秘密裏にジークベルトに接触を図ってきた、あの謎めいた男の声であった。
ジークベルトが躊躇していると、再び、鴉が嘴を開いて嘲笑した。
「安心したまえ、それは通信機能を持った魔道具だ。君に何の害悪も与えるものではない。我々にとって、君は何より得難い味方なのだから、その君を傷付けるような真似を我々がするはずがあるまい。それを付けたら、誰もいない場所へ移動してもらえるかな。君とて、魔道具に向かって、一人、ぶつぶつと呟いているところを余人に目撃されたくはないだろう」
鴉は、また笑った。
鴉の言葉に従って、ジークベルトはその場を移動して、魔導医局の敷地の隅に生えている大きな楡の木の下へ足を運んだ。
そこには、丸石を使った椅子が置かれていた。
椅子に腰を下ろしてから、ジークベルトは鴉の指示通り、魔道具を耳に装着した。
次の瞬間、魔道具から先端が丸くなった器具が伸びて、ジークベルトの口元へ達した。
「聞こえるかね、ジークベルト・フォン・アインホルン」
耳に装着した魔道具から、あの男の声が聞こえた。
「はい、聞こえます」
ジークベルトは、目の前にいる人間に対して話しかけるようにそう答えた。
口元に伸びた器具は、声を拾う機能を持っているらしかった。
「そのまま、普通にしゃべってくれればいい。君の耳に装着した道具が私の声を君に届け、君の口元に伸びた器具が、君の声を私に届けてくれる」
「通信機ですか… 世の中には、便利な道具があるものですね…」
「自由都市クリスタロス経由で、亜大陸の外から輸入したものだよ。海の向こうには優れた機材が沢山、存在しているのだよ」
ジークベルトは、あの謎の男、フッケバインの「君たち、若い世代は海外へ、海の向こうへ目を向けるのです」という言葉を思い出した。
ジークベルトの耳に装着した危惧から、自然な音声が聞こえてきた。
「こちらからあなたに連絡は出来るのですか」
「残念ながら、通信はこっちから君への一方通行だよ。現状を鑑みれば、以前のように君と直接、向かい合って話すというのはあまりにも危険なのでね」
ジークベルトの想像通り、公国の敵勢力もまた、相当に追い詰められている状況であることは間違いのないようだった。
「あなたは、
ジークベルトは、口元の器具に向かってそう尋ねた。
穏かな声が返ってくる。
「なぜ、そう思うのだね」
「鴉など、鳥や動物に自分の意識を一時的に移植して使役する技術… 『生体憑依』とか言うそうですが、
ジークベルトの耳朶を耳障りな嘲笑が刺激した。
「勉強家だね、君は。さすがに公立魔導アカデミー高等部に首席で進学しただけの事はある。だが、私は
「では、わがヴァルデス公国の公民の一人なのですか」
「…形式的には、そうなるかな。もっとも、国が無くなってしまえば、国籍など何の意味もなくなってしまうがね」
ジークベルトは、唇を嚙んだ。
魔道具を通じて対話する相手は、あっさりとヴァルデス公国を亡国の憂き目に追いやると宣言した。
それだけの自信があり、すでに準備が整っているという事だ。
「ヴァルデス公国の公民であるあなたが、祖国を滅亡に追いやって、何の得があるのですか?」
「ははは、ジークベルト。私は国が無くなると言ったのだよ。この国を亡ぼすつもりなどない。この国を、この土地を本来の所有者の手に取り戻すのが、私たちの悲願なのだ」
「国を… 取り戻す…?」
ヴァルデス公国は、今から三百年前、帝政エフゲニアの国内にあって、強大な権勢を誇ったヴァルデス選帝侯家が、ゲルトベルグ帝室の命によって転封し、アポリネール大河に浮かぶ中洲に建国した新興国家だ。
取り戻すとは?
声の主は、その話題をあまり、続けたくはないようだった。
「ジークベルト、私は今回、緊急に君に連絡した理由が、想像つくかね」
ジークベルトは、口元に皮肉な笑みを浮かべた。
「これまでの策略が、ことごとく、失敗しているため、作戦の練り直しを余儀なくされてしまった… そういう事でしょうか」
耳元の道具から、自嘲めいた笑いが聞こえてきた。
「鋭いね、君は… 君と話していると、君の年齢を忘れてしまいそうになる」
「ここまで来たのです。確認をさせてもらってもいいですか? 貴方こそが一連の事件の黒幕なのですね? ラスカリス・アリアトラシュ殿下に対する暗殺未遂事件、ザザ・グアルネッリとその義姉が誘拐されかけた件、ガレオン・ド・レオンハルト伯爵率いる『エルデリッター』が謎の武装勢力に襲撃された件、そして、銀の魔導弓アルギュロスを伝授されたマリベル・バウムガルトナーが、暗殺者によって狙撃された件、一連の事件は、全て、あなたが仕組んだことだと」
「……」
「明確な御答えを頂かねば、僕も協力は出来かねます」
耳元の器具を通じて、相手が深いため息をつくのが分かった。
「…そうだ。私がその事件の全ての首謀者だ。残念ながら、どれ一つ、成功していない。私が相手をしているのは、恐ろしく優秀な相手なのだと、今更、思い知らされているよ、ジークベルト」
「…わがアインホルン侯爵家の邸宅を襲撃し、私を殺害し、姉のメーアを凌辱しようと図ったエドラー・ヴォルフの暴挙も、あなたの差し金ですか」
この問いかけには、直ちに否定の言葉が返ってきた。
「それは違う。君は私があのような無様な行動を部下に命じると思うのかね。君が不審に思うのは仕方がないが、あの一件はエドラー・ヴォルフの完全な独断だ。君の姉上、メーア殿に一方的に横恋慕した揚句の暴走だよ。あの粗暴が服を着て歩いているような男も、私の部下には違いないから、監督者としての責任は問われても仕方がないとは思っている。君と君の姉君には、本当に迷惑をかけてしまった」
「では、それを証明して頂けますか」
「証明とは?」
ここが勝負所だ、とジークベルトは言葉に力を込めた。
「そちらの手で、エドラー・ヴォルフを始末してください。今後、あの男が僕と僕の姉に危険を及ぼしたりしないように」
「…エドラーヴォルフは、現在、魔結晶によって、ゾンビ状態にあるらしいのだが」
その言葉尻から、ジークベルトは、この黒幕の男が、エドラー・ヴォルフの消息を把握していないことを悟った。
「それはこちらが斟酌すべきことではありません」
暫しの沈黙の後、相手の男は思慮深い声で答えた。
「そうだな… もっともな要求だ。君は、姉君のメーア嬢から、ずっと虐待に近い扱いを受けていたそうだが、それでも彼女のことが心配なのか」
「姉のメーアには憎悪と復讐心しか感じていません。ですが、僕の境遇を考えてみてください。僕はあの雪の夜、亡くなられた侯爵夫人にスラムの街角で拾っていただいた娼婦の息子です。アインホルン家の養子であるとはいえ、すんなりと侯爵家を襲えるような身の上ではない。もし、僕が侯爵家の相続を強行しようものなら、家中ばかりでなく、公国の貴族社会全体を敵に回すことになるでしょう。だが、もし、侯爵家の正当な血筋であるメーアを妻として娶ることが出来れば、この僕がアインホルン侯爵家の次期当主となることに異議を唱える者はいなくなるでしょう」
「君は姉君に仕返しをしたかったのではないのかね」
「メーアに暴力を振るったり、彼女を邸から追い出したりすることが仕返しになるとは思っていません。あの女を妻として、一生、この手の中で飼い殺しにしてやることこそが真の復讐であるかと。幸いなことに、メーアは公国一の美姫と呼ばれていますのでね、僕はメーアが
耳の装具から、微苦笑が聞こえてきた。
「君のこれまでの人生の事を考えれば、全く筋の通った話だな。なるほど、君の計画に、姉君のメーア殿の存在が欠かせないというのなら、彼女の安全を脅かすエドラー・ヴォルフの存在を許しておくわけにはいかないのは当然だ。こちらにしても、あの獣のような少年の暴走に対する監督責任というものがある。ジークベルト・フォン・アインホルン、これからも君の信頼を獲得し続けたいのなら、こちらでエドラー・ヴォルフを始末しろという君の要求は、全く正当なものだ」
「ご理解を賜ったようで、何よりです」
ジークベルトは、心の中で快哉を叫んだ。
これで、この世で最も大切な宝物、姉のメーアの安全が確保できたのだ。
「…承知した。エドラー・ヴォルフに関しては、こちらで責任をもって処理することにしよう。君は気付いているかもしれないが、こちらとしても、ぎりぎりの線で動いているのだ。君は、ザザ・グアルネッリとその義理の姉アリーチェの誘拐未遂事件に激怒したギデオン・グアルネッリ伯爵が、彼の『魔神器」、エメスの指輪を使用したことを知っているか?」
「ラスカリス・アリアトラシュ殿下からお聞きしました。その後、誘拐を企んだ
「ジークベルト、君はなぜ、ギデオン・グアルネッリ伯爵が『エメスの指輪』を使った後、
「いいえ、『エメスの指輪』の働きがどのようなものなのか、知らないので」
「あれは、警告だよ」
「警告?」
ジークベルトの耳に自嘲の笑い声が聞こえてきた。
その声には、明らかな恐怖が含まれていた。
「ギデオン・グアルネッリ伯爵は、我々にこう告げているのだよ。『あまり舐めた真似をすると、こうなるぞ』とね」
「……」
「我々は、心臓も凍るような光景をこの目で目撃することになったよ。『
ごくりと唾を飲み込んでから、ジークベルトは恐る恐る、尋ねた。
「あなたは… 一体、何を目撃したのですか」
相手の男は、吐き出すように言った。
「地獄さ」
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