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銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

宮沢賢治/カクヨム近代文学館

おすすめレビュー

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★★★
★20
7人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 佐々木広治
    75件の
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    ★★ Very Good!!

    我が愛する君との旅

    宮澤賢治の作品は、私にとって読みにくい。解する、という回路では読むことがむつかしいしろものなのだろう。
    賢治は作品を拾って描く。その執筆スピードは凄まじかったようで、理性をこえた、より内面の奥を、はしなくも描いたものなのだろう。
    好き嫌いにわかれるだろうが、私にとっては、とっつきにくいものが多い。
    本作は、比較的、そのなかでもとっつき安い作品。
    そんな賢治作品理解を、今野勉著『宮沢賢治の真実』は助けてくれた。
    本作はことに、それで読みがすすむ。
    ジョバンニは、賢治。カンパネラは、賢治の愛したひと。
    本作は、賢治が愛したひととの、こころの旅、もしくは別れの旅をしたはなしだろう。少なくとも私は、そう読んでいる。 
    寂しい、切ない、身につまされる物語。

    • 2023年8月25日 07:42