第37話 『主役』

ドタバタ劇が終わろうとしている主役

自分に素直に生きてきたか

後悔しそうなことが残っていないか

自分の気持ちに忠実に生きてきたか


ドタバタ劇の台本に気を取られ過ぎたのではないか

台本に書かれているセリフ、ストーリー

その気になれば、台本なんて無視して、自分に忠実に生きることもできる

セリフもストーリも、台本からはみ出してでも、自分に素直に生きる


どっちが大切?

台本通り?

自分に素直?


でも、本当の過酷さは次のこと

主役しかいない劇を生きる厳しさ

台本なんて無いドラマ

指示を出す監督がいない

主役以上に重要な助演者が一人もいない

演出家も化粧メイクも照明もなにかも

自分でやる


その結果は自分で取るしかない

ときには台本があったほうがいいとさえ思うことがある

ドタバタ劇が終わろうとしている主役は

気づくのが遅すぎた


台本なんて無いドラマを生ききる強さ

指示を出す監督がいないドラマを演じる柔軟さ

主役以上に重要な助演者が一人もいない

明確な責任


今からでも遅くない

ドラマを生きてみる

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