第30話『中途半端な夜』
何もかもが中途半端な夜に
未完成の文章を書いてみる
ひょっとしたら
これで、少しは
僕の「中途半端」さが解消できるかも知れないと希望を持っていた
ずっと「中途半端」な僕が気づいたのは
実はそれは「中途半端」ではなく
それで「目一杯」だったということ
しかも未完成で
これからは、その「目一杯」を完璧にすることにした
無謀としりつつ
せめて気概でも持たないと堕落する
未完成は未完成のままでいいのかもしれない
のびしろ、として
常に完成を目指すという状態がよい
何もかもが中途半端な夜に
未完成の文章を書いてみた
それがこの文書だ
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