第24話 『会社の体質』
『会社の体質』
会社は批評家と政治家と傍観者で溢れていた
何年も続いた会社の体質は経営者レベルを変えても
何も変わらない
僕は入社以来
そうやってきたのだし
だから、もう僕は考えることを放棄していた
会社は、この先、何も変わらないだろう
いつから、そうなったのか、誰も知らない
いつのまにか 気がついたら
会社は聞こえないふりをしていた
『向日葵と朝顔』
向日葵は、いつのまにか、大きくなっている
1週間たつと、驚くほど、大きくなっている
本当は毎日、少しずつ大きくなっているはずなのに、毎日だと気づかない
朝顔は、ひと晩で大きくなったのが分かる
昨日まで、朝顔のつるは、この枝までだったのに、今朝は、この枝まで
大胆に少しずつ成長する向日葵
器用に一晩で成長する朝顔
どちらも個性
『都市』
都市は見知らぬ人に優しい
誰も話しかけない
見知らぬ人も何百人に囲まれるのは怖い
ひとりで十分だ
都市は見知らぬ人に、意外と優しい
誰も僕を助けてくれない
きっと、自分、ひとりで頑張りなさいと言ってるんだろう
都市は優しくて、冷徹なので、自立していない人を飲み込んでくれる
誰にも分からないうちに
誰も僕を助けてくれない
自立しなさいと
高層ビルはボソッと言った
『海へ帰る』
海は生命のゆりかご
生命がのし上がったところ
海は今でも新しい生命を産んでいる
海を見てると落ちくのは
僕が海から生まれた生命だから
僕は、時々、海へ帰る
自分を確認するために帰る
『学んでもいい』
季節は穏やかで、誰にでも、等しくやってくる
そして、どんな人にも合うように、包んでくれる
僕は安心して、歩けるし、遊べる
季節は急がない
ゆったりと進む
だから
僕は時間をかけて、歩けるし、遊べる
もちろん、学んでもいい
秋は特に向いている
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