学校の屋上から飛び降りて自ら命を断とうとしている主人公に、何故かその場に居合わせた男の子が声を掛けて…という話です。作品の前半、主人公が自分が死にたい理由について考えている場面を読んで、私は中島美嘉さんの「僕が死のうと思ったのは」という曲を思い出しました。他人から見ればきっとなんてことのない日々の小さな不幸が、時に人を死にたいとまで思わせてしまうようなこともあるのだと実感させられました。考えさせられる深い作品だと思います。読ませていただき、ありがとうございました。