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津軽

津軽

太宰治/カクヨム近代文学館

おすすめレビュー

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★★★
★6
2人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 佐々木広治
    75件の
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    ★★★ Excellent!!!

    紀行文、という形をとった

    紀行文、という形をとった小説。
    私小説、とも言い得るか。
    紀行を素材に、虚もいれて織り上げてある。
    基本的に、私は太宰治の作品は好きではない。それはきっと、太宰治の持ち味であろうし、人気の理由ともなるものであろうけれど。
    さりながら、本作は、気もちよく読めた。あくまでも創作物であるが、その姿勢が明朗でまっすぐで。
    内容としては、相変わらずの親なるものへの愛憎だの自己弁解(自己愛)ではあるが。それが明るく、健気にあらわれてあって。
    こういうものを、もっと書いていただきたかった。言い方をかえれば、こういうものを書ける状態であってほしかった。

    • 2023年9月7日 11:33