俺は、無力な惨めな運命に囚われていた。
いや、惨めと言っても、本当の惨めさに比べれば取るに足らないものかもしれない。
だがこの無力さこそが、俺の惨めな苦痛にさえ、吐露する隙さえ与えなかった。
そんな俺に、金色の天使が、胸に一筋の光の窓を開けてくれた。
かつて無力だった俺は、残されたわずかな知恵で、苦痛の一切をかわそうともがいた。
そんな生き方が魂を蝕む沈殿だと知りつつ。
おそらく、俺も大多数のように、普通の幸せな生活を送れたはずだ。
しかし今の俺に、そんな望みはもうない。
だって、俺のそばには、本物の天使がいるから。
俺も、俺なりの道を歩んでいける。