王道冒険譚、設定も練られてるし世界観も面白いが

主人公の能力や魔法などにきちんとした裏付けもあり急な力が与えられるとかのテンプレもない。
努力と種族特性による才能が噛み合って敵を倒していく。謎があれば知識を使いパーティーと解決していく。

稀に見る良作だが他のレビューでもある通り
学園編以降かなりご都合主義というか次の章に行くための舞台装置によってキャラが動かされており貴族相手だから基本逆らえない。
主人公も主人公で解決しちゃうしなあなあで受け入れるからムカついたとしてもそこにカタルシスはなかった。

後主人公の実力も学園前でほぼ完成しているから力での劇的な成長はない。

ハーレムタグがあるが、学園編まではイチャコラがあったが、それ以降ほぼ触れなくなってパーティーとしての一面が強いから、女が多くパーティーにいるという意味だけのハーレムタグになっている。
(せっかくの半巨人半小人種族の特性は死に設定になって触れられなくなった)

成り上がりタグも主人公の生まれに関係するがほぼ貴族的立ち位置。
そして基本は主人公は巻き込まれによって活動してるから、想像するような成り上がりは起こさないし主人公がそもそも成り上がりを目指してない。

基本このふたつのタグ目当てできた人は想像通りでは無いと思うが
本当に冒険譚やら世界観、魔法の設定、パロディネタや話の構成がすごく練られているので
どっちかと言えば全年齢RPGゲームの主人公の動きを小説として見ているような感じ。
そういったのが好きな人達におすすめ。