編集済
拝読しました。
以前にも読んだ形跡がありましたが、再度読ませて頂きました。
率直な感想としては、これは恋愛小説だな、と思いました。読後に強く残るのは二人の「恋」と「愛」なので、それ以外の要素は舞台設定や演出として受け取られてしまいがちだと思います。
「家族ぐるみの関係」を描かれているので「現代ドラマ」「ヒューマンドラマ」として勝負したいという作者様の想いがあるようにも感じましたが、恋愛要素が強過ぎるので、思い切ってジャンルを「恋愛」に切り替えれば、より多くの人の目に止まり、読まれる作品かなと思いました。
例えば、父親と殴り合うシーン。この場面での父の怒りの原因にもっと込み入った事情や感情が伴えばドラマ性が深まりますが、「酒癖が悪かっただけ」では正直弱いです。意外性があって面白かったですが、ここが「恋愛小説」としての印象を確定させてしまった部分のようにも思います。
あと、「暴力描写あり」は必要ないと感じました。該当するシーンからマイナスの感情を抱く人はいないと思うので、なしでも大丈夫だと思います。
逆に「性描写あり」とした方がいいように思いました。具体的なシーンはありませんでしたが、連想される言葉はいくつもあるので、読者のセーフティを考えるなら「性描写あり」として欲しいと思いました。
酒蔵、杜氏に関する深い見識、食材、料理に関するユーモアも交えた多彩な薀蓄、このあたりは読んでいて面白かったです。
一つ我儘が許されるなら、肉に関する薀蓄も欲しかったです(これは本当に単なる我儘です!)
それまで念入りに食材を選び取っていたのに、値引きされた瞬間に無我夢中で肉を掴み取っていたのはリアリティがあって面白かったですし、まだ完璧ではないんだなという幼さが垣間見えるシーンでもあったので好感を持てるのですが、肉食の民としてはお肉の薀蓄を聞きたかったです……!
文体や言葉の使いどころなど、文章力に関しては、特に気になるところはありませんでした。最後まで読みやすく、好感の持てる作品でした。「スーパーでイチャイチャすな! けしからん!」と僕の中のおじさんが怒っていますが、それも高得点の証です。
この度は企画へのご参加、ありがとうございました。
作者からの返信
自主企画の参加履歴を、残していないダメ男です。過去の企画に被ってたのですね、それは大変申し訳ございませんでした。
本当は中編小説だったものを、昨年のカクコン短編部門に合わせ1万文字に圧縮した経緯がございまして。お肉に関しても明日香による蘊蓄が、本当はあったんですよ。
ジャンルとレーティングに関しては参考になりました。
深くお礼申し上げます、ありがとうございました。
加藤 汐朗さま、先日は「発見の里」にご参加いただき、有難うございました。
友未の苦手なイチャイチャものかと思いながら読んでいたら急に美味しそうなお話になり、涎がこぼれそうでした。それに、なかなか賢い明日香嬢で勉強になります。と思っていたら、最後にまた人間ドラマが盛り上がって、きっちり締めくくられているのが印象的でした。今どきそんな年頃からの許嫁なんているのかという気もしますが、まあ、設定ですし、二人の仲良しぶりも意外に爽やかで、すっきり楽しませて頂くことができました。
作者からの返信
ご来店頂き、心より感謝申し上げます。
Web小説サイトって、ヒューマンドラマは中々読んでもらえないのですよね。
それでも評価して下さる方がいて、勇気付けられます。
重ね重ねではありますが、深くお礼申し上げます。
加藤 汐朗 様
マキシと申します。自主企画にご参加いただきまして、ありがとうございます。
若い二人を通して現代日本の食の安全を語るとは、素晴らしいお手間でございました。何より眩しい……。うら若きお二人の描写が何とも眩しく、昭和のジジイの目尻は下がりっぱなしでございました。これが尊いというものなのでしょう……。
それではまた。加藤 汐朗 様に幸多からんことを!
作者からの返信
ご来店頂き、誠にありがとうございます。
加えて☆評価、深く感謝申し上げます。
プライベートが今ごたごたしてまして、自作品の執筆以外でカクヨムを開く事が少ないです。余裕ができましたら、そちらにお邪魔したいと思っております。重ね重ね、ありがとうございました。