#135 衝撃の真実
「ねえ……実は、今まであなたに嘘をついていたの」
隣で眠る彼女はとても神妙な面持ちでそんなことを言ってきた。
「あなたと出会った時、あなたに嫌われたくなくて嘘をついたの。本当にごめんなさい」
その声音には後悔と懺悔の色があった。
嘘をついたことを本当に反省していると、すぐにわかった。
「実は……私、本当は」
彼女は何度も口ごもる。よほど話すことに勇気がいることなのだろう。
「大丈夫。ゆっくりでいい。もし話すのが辛かったら、言わなくていい」
「……いいえ、言うわ。けじめをつけたいの」
「わかった。僕は待つよ。だから、ゆっくりと話してくれ」
「ありがとう」
彼女は数回、深呼吸を繰り返し、震える唇を動かす。
「私、わ、私は……あなたに25歳って言ったけど……本当は25歳と24ヶ月と半年なの」
「…………」
「ごめんなさい。あなたに嫌われたくなくて……」
「そっか。年齢を偽っていたのか」
「ごめんないさ!」
声が震えていた。
瞳に涙が見える。
勇気のいることだったのだろう。
僕は彼女の瞳をまっすぐと見る。
「謝らないで。僕も嘘をついてたから」
「え?」
「君と同じだ。僕も嘘をついていた。同い年って言ったけど、本当は小学生分足してた」
「…………え?」
「なんなら、君と出会った一年前はぴちぴちの学生だったんだ」
「………………」
「ね? お互い様さ」
「………………ちょっと待って」
「ん?」
「え、ちょっと待って……それって、もしかして」
彼女の顔がさーっと青ざめていく。
面白い。今度は恐怖の色だ。怯えている。
ふふふ。
「かわいいねぇ……」
怯えている。恐怖している。
うん、その表情がとてもたまらない。
嘘を明かすこの瞬間、たまらないなぁ。
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