#112 アレに対する怒りの声

「時代は進むにつれて便利になってった。誰でもSNSを使えば方法発信を行えて、端末を叩けば必要な情報はすぐに手に入る。いい時代になった……けれど、それだけ不便になっていったことがある。動画広告だ! なんだあれは!? なんで見ている動画と関係のない動画が流れる? なんで5秒削られなくてはいけない? ああ、5秒ならまだいい。広告によってはスキップできない、十数秒見なくてはいけない広告だってある! あれがいつから生まれた! 我々は見放題に、動画を見たいのだ! ストレスフリーで見たいのだ! 広告! 広告さえなければ!! 故に! 私は作るぞ! 誰もがストレスフリーで見られるサイトを! 広告なんて流れず、見たい動画をずっと見ていられる動画を!」


 男はやる気に満ち溢れていた。 

 男は大いなる野望を持ってサイトを立ち上げた。

 当初は新たな動画サイトに誰も見向きをしなかった。だが、やがて広告が流れない点に注目が集まり、利用者が増えていくようになった。

 


 年月が経ち、ふと男は思った。

 この動画サイトを使って、お金を稼ぐことはできないか、と。


 そして、これが男の破滅へと続く物語の序章が始まったのだ……。

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