思い違いをしていた。棋士は、内なる戦いとやらを常に繰り広げていたのだ。

棋士というものは、どなたも静かでこう闘いとは無縁のものだと思っておりました。
が、実はそうではないようです……。

無論通常の生きる範囲で、誰しも何かしらの選択や葛藤、戦いをしているのですが、彼らは勝利への渇望がえげつない。そして、こちらの作品は将棋をさす人のリアリティある描写ですね。

棋士の葛藤を見事に描いています。
それぞれが分断したストーリーであるがゆえに、読むのは順不同で良いという著者さんの配慮に感謝。

ごちそうさまでした(*´ω`*)

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