第12話 あなたのいる町へ

あなたのいる町へ





傘を濡らしてあなたのいる町へ


駅の切符の名前を手がかりに


あの日出逢えた思い出ひとつ


ほんの小さな囁きの声


あなたあなたあなたのいる町へ






路面電車の窓から見える


池のほとりの柳が誘う


小川のせせらぎあなたを写し


わずかな思いが心をつないで


あなたあなたあなたのいる町へ








あなたの町の夕焼け雲に


胸をあわせて尋ねてみるの


海辺の砂浜歩きながら


あの日の笑顔が忘れられずに


あなたあなたあなたのいる町へ





明日のあなたに希望をかけて


夢を運んでここまできたの


黄昏町並み明かりを灯し


あなたの瞳が浮かんでいるの


あなたあなたあなたのいる町へ

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