第27話 演劇前の一幕

もうすぐで2回目の演劇が始まるところだ。なので演劇メンバー全員で話していた。

司会は陽キャにも陰キャにも優しい奴…通称優しいくんと来た。こういうやつは裏が悪いのでは?というのがあるがそういうことも今のところは聞いていない。


「2回目では1回目のようにならないようにしよう!早川君に見とれたりもしないようにね!」

「「「うっ…!!!」」」


なんか何人かの女子には大ダメージを食らったみたいだった。ていうか俺には愛花がいるんだから!当の本人はまんざらでもないように笑顔を見せているし。あとさっきからあの優しいくんの口調すっごい気になるんだけど…。まぁいいか。


「他に何かあるかい?」

「じゃあ俺から皆に聞きたいことが...」

「早川君、どうかしたかい?」

「いや、俺についての質問だ、俺はただの少し練習したんだな程度の演技をするか上野明としての演技をするかどうかを聞きたいんだ」

「何か問題があるのかい?」

「すごく正直なことを言わせていただくんだが、もし俺が完璧に演じた場合、俺のみが目立ってしまって変な風に見える可能性があるから、俺がわざと演技のレベルを落とすという手段をとればそうなることを回避できるんだ」

「なるほど、そういった問題があるのか...みんなはどう思う?」


すると、意外な結果になった。


・俺の意見に賛成→2割

・何でもいい→2割

・生の演技が見たいから構わない→6割


おい、プレッシャーをかけないでくれよ...。そりゃあ頑張るけどさ、なんか怖いじゃん、プレッシャーって。


「生の演技が見たいから構わないっという人達が6割を超えているからいいんじゃないかい?」

「ならわかった、完璧に演じ切って見せるよ」











俺たちの公演時間が迫ってきた。そんな中俺はといううと、まだキャラクターの気持ちについて考えている。これを想像できるかどうかでだいぶ演技のレベルに差が出てしまうと俺は思っている。


まぁ今回はいいか。



なら今俺ができる、圧巻の演技を…。



ちなみに今回の演劇の配役は下記の通りになっている。

「主人公」→早川栄太(上野明)

「王女役」→中野愛花

「魔王役」→伊藤雅

「女魔王役」→成瀬未海

「演劇序盤の八百屋さん」→真城那央しんじょうなお

「演劇序盤の子役」→石黒日色いしぐろひいろ

「演劇序盤の村人A」→布目凛空斗

「演劇序盤の村人B」→浜崎琉佳


なんかみんなイメージ通りだな、はっちゃけてたり凛空斗大好きすぎる俺の中で依存症疑いのようなのある人いるし…。まぁ大きいトラブルさえ起きていなければそれでいいかな。



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