この日常に、名前を付けたなら

切音キウラ

プロローグ

君へ向けて

君がこの文章を読んでいるとき、僕はこの世界にはいない。


僕個人としては、運命のいたずらって、こういうことを言うんだなって、すごく思う。


何度となく偶然を積み重ねて、いつしか君と会うことが必然になった。


僕の懺悔ざんげより、君へのエールを書いて、君への言葉を終わろう。


今となっては、その相手が僕じゃないことは、ちょっと残念かな。


偶然を積み重ねたらさ、向こうで僕に聞かせて欲しい。


今の僕の願いでしかないけど、本当にそうだったら、どうなるんだろうね。


ありがとう。



その言葉に、泣き崩れた。

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