第60話 臆病者なんです
僕は小学生の頃から、地獄とか猛獣とかが怖くて仕方がありませんでした。
小学校のポスターの写真で人がライオンに襲われている瞬間の写真記事が貼ってあったのがトラウマになってしまったようで、部屋に独りでいたり出入り口が一か所しかない公園とかで遊んだりしていた時もライオンが襲ってくるかもしれないという恐怖に囚われていました。
幼少の頃、水木しげるの学習本を読んだのがきっかけで地獄に対する恐怖も人一倍あったと思います。嘘を付いたり下ネタを話したりした次の瞬間には地獄に落ちてしまうのではないかという恐怖に襲われました。家族旅行で訪れた博物館の地獄展を見た時は恐怖で仕方がありませんでした。
中学位まで何か体験をする度に悪い事が起こるのではないかと思ったりしました。世にも奇妙な物語を見る度に自分が犯罪者になるのではないかと思ったり、射精をする度にエイズになるのではないかと思ったりしていました。
僕が精神疾患に陥ったのも臆病者の性分だったのかもしれませんね。性分的といえば、幼稚園の頃、父方の実家のトイレが汲み取り式で深い穴が怖くて用が足せず、庭先で新聞紙を敷いて祖母に手伝ってもらってもらった記憶があります。トイレに尻込みしてしまう位臆病だったのです。
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