第13話 異世界人の地球観光2

この世界を見て回りたいと言う

剣聖カルナ

魔導士イーナ

賢者リーファ

聖女エリーゼ

そして魔王の娘ルナ

そこに俺を加えた計6人、この街を見て回りたいと言うみんなの希望で出かけることになった。


「着いたぞ」

「随分と立派な建物だな」

「お城みたい」

「人が沢山出入りしてるわね」

「勇者様の話では確かこの建物ひとつが巨大な商業施設であり様々な商会、いえ、企業が出店していると言うことでしたね」

「なかなか賑わっていて、良い所だな」

みんなを連れて来たのは、家の近くにある巨大商業施設ルルポートだ。

日用雑貨に生活必需品、家具家電や娯楽品、

食品等の様々なものがあるとしたらここが一番だろうと思ったからだ。みんなの行きたいところをそれぞれ回ってたら流石に時間が足りないしな。


「すごいのだ、我の城より立派なのだ」

感嘆しているルナ

「ここには色々揃ってるからな、取り敢えずそれぞれ行きたいところがあるなら言ってくれ」

俺がみんなの意見を聞くと、

「私はこの世界の武器屋を見てみたいな」

とカルナ

「私は魔法道具(アーティファクト)が見たい」

とイーナ

「この世界にも神話はあるのよね、だったら本屋がいいわ」

とリーファ

「私はアクセサリーを見てみたいです。前から興味はあったのですが、教会からあまり出たことがないので」

とエリーゼ

「我はとにかく面白いところがいいのだ」

とルナ

見事に行きたいところがバラバラだ、だが、

リーファとエリーゼはともかくカルナ、この世界に武器屋はないぞ、剣道とか使う竹刀とかならスポーツ用品売り場にあるかな?

そしてイーナ、この世界には魔法がないから、アーティファクトも無い、家電製品ならギリギリセーフか?あれも電気、雷の力を使ってるし。何処から回るか考えてると、不意に、

"気配感知"に反応があった、あたりを見渡すと

周りの視線を集めていた、俺はともかく、カルナもイーナもリーファもエリーゼもルナもみんな美少女だからな、だが目を引いているのはおそらくみんなの服装だ。

カルナは鎧こそ外しているもののその下に着る胸当てや脛当てとかはつけたままだし。

イーナは帽子は取ってるけど、ローブは着けてるし。

リーファはエルフの民族衣装だからか大事なところは隠しているものの、森で取れるものでしか服が作られていない。

エリーゼに至ってはどう見てもコスプレにしか見えない教会のシスター服だ。

ルナは魔力で編んだ服だからそれはいいが、その服がいわゆる、ゴスロリと言われるものだからだ。

明らかに目立ってる、ここは先ずみんなの服が先かも知れない。


「取り敢えず、みんなの服を買おう」

俺はみんなを連れて足早に服屋に向かった。




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