※読み合い企画からのレビューです
唐突に異世界に召喚された三人の少年少女
彼らを召喚したのは、弟を殺され復讐に燃える一人の少女で──という導入から始まる本作品は、主人公・アイネに対する世界の理不尽が際立っている
勝手に召喚され、恫喝され、命を狙われ、さらには無能と失望される
タイトル通り優しくない世界を、キャッチコピー通り「だいっ嫌い」と称するのは当たり前で、13歳というアイネの年齢もあいまって読んでいて非常に心が痛い
だが、彼は主人公
流されてばかりだった彼もまた、徐々に自分の意志で行動するようになる
そして、レビュー当時は明かされていない彼に宿る真の力も、いずれ覚醒することだろう
是非、その瞬間を見届けたい一作だ
三人の少年少女が和風の異世界に召喚され、過酷な戦いに巻き込まれていくというお話です。
まず目についた特徴としては、和風の異世界であるということと、設定が緻密で凝っていることです。
キャラクターはみな過酷な運命に翻弄され、常に緊張感に溢れています。
メインの主人公はとても心優しい少年ですが、それ故気弱です。
しかも召喚されたことで発現するはずの能力の正体がはっきりせず、不当な扱い受けてしまいます。
しかし、徐々にその能力の謎が明かせれてきており、おそらく最終的にこの世界の戦いの行方を左右することになるのではないかと思われます。(私が読んだところまでではまだ全ては明かせれていない)
とてもハードで壮大なストーリーです。
洋風ファンタジーに飽きているという方にはオススメの作品ではないでしょうか?