感情によって重力を発生させてしまう少女が、突然地球にやってくる。
しかも第一声が「はじめまして、結婚しよっ!」。
この時点でかなり強烈なのですが、そこから始まる主人公とのやり取りがとても楽しく、最後まで明るい気持ちで読ませていただきました。
泣きそうになると時間の流れが遅くなり、大泣きすると地球消滅の危機。設定だけ見るととんでもなく危険な存在なのに、重力少女本人はとても素直で、一生懸命で、どこか抜けていて可愛らしい。料理や家事を頑張ったり、褒められるたびに「えへへ」と喜んだりする姿に、主人公が少しずつほだされていく流れが自然で微笑ましかったです。
同歩成様の作品は、突飛な設定を軽やかな会話で読ませながら、その設定だからこそ生まれる関係性の面白さまで描かれているところが魅力的だと感じます。
地球の命運がかかっているはずなのに、どこか日常的で、可愛くて、笑えてしまう。
重いはずなのに軽やかに読める、まさに「重力少女」というタイトルにぴったりの楽しいラブコメでした!