新しいVRゲームのテストに応募した主人公が、事故でゲームの世界に閉じ込められてしまい……で始まる物語。作品に使われたパーツの一つ一つは平凡なものだが、描写がしっかりしているので面白い。
主人公が知らない環境で四苦八苦しながらなんとか周りに認められていく様子、だんだんと明らかになっていく世界の暗く恐ろしい側面。この世界のモンスターは得体のしれない恐ろしい存在で、ゴブリンだって決して容易い相手ではない。
一方、主人公の意識を戻そうと奮闘する現実世界の側では思いもよらないトラブルが巻き起こり、ファンタジーだけではない味わいを添える。
見た目の印象にとらわれず、一度読んで味わって欲しい作品。