戦闘シーンを読み進めているような頭脳戦・・・まさしく『口撃』です!
- ★★★ Excellent!!!
物語は主人公である大和慧くんが異能力開発学園に転校して来るところから始まります。
異能力開発学園は優秀な異能力者が集まる学園。そこで大和くんはある生徒へ『暴露』をしようとします。
能力者は『条件』、『媒体』、『代償』、そして能力名を『暴露』されてしまうとその貴重な異能力を失ってしまいます。
そのため、他の能力者から目の敵になってしまうのです。
物語の中で大和くんは異能力者たちに対して『暴露』を続けていきます。
果たして彼の目的は一体何なのでしょうかーー?!
この物語はバトルアクションではありません。
頭脳を張り巡らせ、知略で相手を追い詰めていく、まさしく言葉の攻撃『口撃』です。
物語が進むごとに大和くんが抱えていた秘密が少しずつ明らかになり、物語の根底にあった謎が姿を現していきます。
バトルものではないのに、あたかも戦闘シーンを読み進めているようなハラハラドキドキな頭脳戦、学園ものらしいキラキラのした青春シーンに胸がきゅんとします。
私の推しは破天荒な行動でみんなを『魅了』し続ける伍堂くん。
人情味が溢れていて、大和くんが心を許している数少ないキャラクターです。
(藤宮さんからあと何回ノーザンライトスープレックスを受けるのかは数えてみたいところです)
超大作ではありますが、1話1話の文量はコンパクトなので、読み進めやすいです・・・!
私自身も現在4章を拝読中ですが、最終話まで読み進めたいと思っています!!!
最十さんの綿密な構成と表現力、そしてトリックが光る作品です。
皆様もぜひ!