未明の1ルーム
息を吐くように
僕らは好意を繰り返す
"さようなら"の時にさえ
愛色の幻灯よ
憎しめり点燈人よ
染めし瞳の煌めかう
芯に眩んだ天蓋の空へ
灯の昇星はイカロスを呼ばわい
翔りて、運命と
共望の地平の彼方へと
夢はふいに儚けて
軋みをあげたる焔に巻かる
きのつけし紺碧の部屋の
嘘の嵩ましに沈み
――いき詰まる
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