本作の面白さは、「安価スレ」というネット文化を物語の構造そのものに組み込んでいる点にある。
主人公は、掲示板の住人が指定する“安価”に従って行動することで、自分を変えようとする。
つまり物語は、主人公の意思ではなく「匿名の群衆の無茶振り」によって進んでいく。
この発想がまず面白い。
しかも主人公は、その無茶振りをネタとして消費するのではなく、驚くほど真面目に実行していく。
だからこそ、展開はコメディなのに、そこにある心情はとても誠実で切実だ。
笑えるのに、なぜか応援したくなる。
ふざけた構造なのに、気づけば主人公の変化を真剣に見守ってしまう。
人間関係や感情の機微を丁寧に描く作者の持ち味も、しっかり発揮されている。
そして気づく。
「この主人公、放っておけない」と。
まるで掲示板の住人になったように、この主人公のことを応援している自分がいる。
ページをめくる手が止まらないタイプのラブコメだ。
タイトル通りに初恋の人に覚えられていないショックからネットの掲示板の安価で、自分を変えていく主人公のお話です。
一番おすすめしたい所は、主人公の持つ魅力です。
2chの悪ノリにも全力で応える真面目さや、思わず共感してしまう等身大な弱さ、そして決める所はきちんと決めてくれるカッコ良さに思わず掲示板の民のように応援してしまうこと間違いなしです。
2ch全盛期に話題になった電車男を思い出すようなあらすじでありながら、令和のラブコメらしいところもあり、掲示板のノリが古き良き2chらしさもあって読んでいて思わず笑ってしまいます。
ラブコメ自体の質も良く読んでいて思わずニヤニヤしてしまうこともあります。
そんな新しさと懐かしさの混ざり合う素晴らしい作品です。
ぜひお読みください。
安価とは、某掲示板で行われた自分の行動を他人に決めてもらう行為である。
「安価は絶対」は、暗黙のルールです。
ネットの海でサーフィンしてると、ネットの向こうの誰かがかけてくれた言葉が人生の道標になることもある。
安価スレでは、様々な方が行われてきた。
安価旅、安価迷惑電話返信、安価妹への返信、安価寿司などなど、安価スレには魅力的なナニカがある。
僕はスレ主になったことないし、スレッドに書き込んだことはない。
まとめスレを動画にしたのを羨ましいと眺める程度の知識しかないですが、やってみたいなと思うのです。
これを見て、安価寿司をやってみたい自分がいる。
見かけたら、参戦してくれよな!(このペンネームで行くか、、、今から掲示板のやり方学ぼうとしてるので、下手だったらごめんな〜)
「安価は絶対」だぞ!