「壱の世界」から「弍の世界」へと舞台を移し、半妖の少年少女が過酷な運命に抗う現代ファンタジーだ。自分と同じ姿の人間が存在し、陰陽師が警察組織に組み込まれているという弍の世界の特異な設定が物語の基盤となっている。能力を抑える「枷」や、英国の死神「EE」の介入、さらに本来一般人であるはずの「千乃ノイ」の出現など、日常と非日常が交錯する中で世界の真実が徐々に解き明かされていく構成が魅力である。
登場人物それぞれの視点で物語が動く「群像劇」が好きな層。過酷な選択や代償を乗り越えて成長する、少し重めな「青春ドラマ」を求める読者におすすめできる。